茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

2008年12月12日 | Weblog
まもなく満月
しかも、13日は
月と地球との距離が最短(356600km)になる日。
天文学的な満月は13日午前1時ごろ
距離が一番近くなるのは13日午前7時ごろだそうです
ですから
今宵はちょっと夜更かしをして
一年で一番大きな満月を見たいと思います

いつでしたか
フランス人の大学生がお茶に来ました
秋でした
美術を専攻しているという彼は
黒の楽茶碗の中のお濃茶に大変感動して
宇宙のようだと言いました
ん?どこかで何か本を読んできたのかな?
と思っていると
今度は
兎の形をしているお饅頭にびっくり
満月に兎のいるお干菓子にも仰天
まさかお茶室で兎を食べるとは思わなかったと
驚いていました

彼は
月といわれても
せいぜい思いつくのはオオカミくらい
月のことをそんなに深く考えたことも
しみじみ眺めたこともない
月のお菓子なんて思いもよらない

今度は確実にお茶の宇宙を泳ぎ始めたようです
身を焼く兎と帝釈天の話にも
それをお菓子にしてお茶を飲むことにも
目をまあるくしていました
くっくっく
これがティーリテラシーっ茶と思った夜でした