かしこジャーニー

「日々しるし」と「難聴のこと」

スリランカの仏像

2008-10-13 13:10:26 | 映画・本・美術館
東博で開催中の「スリランカ展」。

すごく気になったものは、
■象牙でできた仏像、櫛。
18世紀の仏像が数体展示。この時代、象牙は輸出品として珍重されていたそうです。一部に彩色があり、小柄で地味ながらなんともいえぬ迫力。
櫛もすばらしい細工。一見の価値あり。
■水晶の舎利容器


有名な→■キンキラ金色の仏像
すべてがこうなっているのではないですが、

・頭髪のかたち
(モンブランみたいだ!そのモンブランに宝石がちりばめられてたっていうのだから・・・)
・けっこうな面長
(日本の仏像とはだいぶ違うお顔)
・いかり肩の三角体型
(体操のオリンピック選手のよう)
・背筋がピンとのびてすごくきれい
(日本のは猫背というか、首がすこし前に出てますよね。前に立つ私たちに「なんだい」といっているような)
・顔の幅より細いウエスト
(全体的にスタイルがよいってことでしょうか。しぼりこんでる)
・印相
(右手は手の平を上にして、左の手の平のうえに重ねる、右足は左足のうえ→“英雄のポーズ”がほとんど。左手がチョップ!なんていうのもあり。ひとつだけ施無畏与願印がありましたが、これは大変めずらしいとのこと。)

ほかにも、工芸品の簪(かんざし)だったり、おもしろいものがありましたよ。

世界遺産で有名な“シーギリヤレディ”もみたいな。断崖絶壁にのぼって見たいではないですか!

事前の講演会の話。“インドは長い歴史はあってもきちんとした歴史書がないけれど、スリランカは中国、日本のように歴史書がある。日本でいう神武天皇の神話時代からの話のような~”。その国の一面がこんなことからわかるのもおもしろい。

講師の方が特別展に携わる職員の方からのエピソードでおっしゃっていましたが、“時代の名前なのか?人名?地名?”。たしかにみんな呪文のような言葉です。なんだろ?というモヤモヤ感もまたよいのですが・・・

ミュージアムシアター「国宝 聖徳太子絵伝」をみてからスリランカに行ったので時間が足りなかった・・・ 特別展は時間に余裕をもたせんといかん!ですね。

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余談ですが、スリランカを漢字で書くと、セイロン島を指す“錫蘭”で略語は“錫”。

国名はシンハラ語で“スリ=光り輝く、ランカ=島”。「光輝く島」という意味。

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