初めての谷崎潤一郎作品「細雪」はたいへんおもしろかった。
次の言葉が、次のページが待ち遠しいのと、このまま進むと終わってしまうさびしさに揺れる。
やめられない止まらない。
昨年、谷崎潤一郎賞を受賞した江國香織さんは二十代の正月に毎年 細雪を読んだそうです。そのことにふれ、
何がか破綻しているのに美しい
やみくもにすきでした
この二行に心が動いて本を購入した。
やみくも。闇雲。やみくもにすき。
静かで強い響き。やみくもという言葉が頭にぷかりぷかりと浮かんで離れなかった。
細雪といえば舞台や映画にもなっており、いずれも観ていないけれどキャスティングが気になる。
(1988年 映画)
市川崑監督
鶴子 岸恵子
幸子 佐久間良子
雪子 吉永小百合
妙子 古手川祐子
鶴子の夫 伊丹十三
幸子の夫 石坂浩二
妙子の恋人である板倉を岸部一徳
(2009.2014.2015年 舞台)
脚本 菊田一夫
鶴子 高橋恵子
幸子 賀来千香子
雪子 壇れい(2009)、水野真紀(2014.15)
妙子 中越典子(2009)、大和悠河(2014.15)
四姉妹は、
鶴子、ギスギスした感じ
幸子は温和で文才があり、あまり健康でなく、姉妹のなかでいちばん美しい、性格と雰囲気がまーるい
雪子、細身、わがまま、人見知りが強い、献身的、芯のつよさは四姉妹でいちばん
妙子、奔放で家に縛られず我が道をゆく
思いつくままにキャスティングすると、、
木村多江さんか仲間由紀恵さんあたりに雪子を演じて欲しい
妙子は中越さんが浮かんだので舞台で演じられたと知りうれしくなる。他に吉高さんか柴咲コウさんもいいかな
壇れいさんが幸子というのもいいかも
寺島しのぶさんの鶴子はどうかしら
着物の女優さんというと高島礼子さんが浮かぶけれど、鶴子という感じではないな、案外 幸子?
市川崑監督の男性俳優のキャストがいい。幸子の夫役はわたしが原作からイメージするタイプとはちょっと違うけれど、当時(1988年)の俳優の石坂さんを知らないので映画を観てみないとね。