かしこジャーニー

「日々しるし」と「難聴のこと」

仁王さまの親ゆび

2008-12-26 18:10:29 | いまおもうこと
善光寺 仁王門にいらっしゃる仁王像の足。
親指が立っている仁王像をときどき見るが、どんな意味があるのだろう。踏んばるときは親指に力をいれるし…あのポーズと顔に親指浮かしはどうも?真似してみると違和感がわかる。

法隆寺の鳥山明チックな仁王像も好きだし、興福寺の頭から湯気がたってそうな仁王像も大好き。
今年は坂上田村麻呂がらみが多かったので毘沙門天もかなり好きになった。
わたしは「こらぁ!」というか、「喝っ!」のような彫像・仏像に引かれる傾向があるみたい。

とくに不動明王が好きだ。
それというのも少し前のわたしは、いつもイライラして怒ってばかりでヒステリックでベッドに入っても心が落ちつかず、大げさじゃなくて頭がへんになりそうだった。耳なりや自律神経が不安定なせいもあるけれどひどかった。自分がおかしくなるならいいけれど、周りに迷惑をかけていたので、神頼みならぬ不動明王頼みで、仏壇にある不動明王の掛け軸にご真言を唱えはじめた。
わたしのつまらない感情を焼き尽くしてくださいと。

気づけばその魅力あるお姿にもひかれはじめた。憤怒の表情に身のすくむ思いというよりは、なんだか落ち着く。こわい表情なのに引き寄せられる。かっこいいなぁともおもう。

今年もあとちょっと。少しはほんものの大人に近づいているのだろうか…またまだ遠い。甘えやずるさが顔をだす。
来年こそは、と年の瀬にまたおもう。
年末の寒さはとびきり寒く感じるなあ…