この前、映画「ジュラシックパーク」のDVDを借りて、約10年ぶりぐらいに観ました。
最初にこの作品を観た時は、とにかく迫力に押され、ただただエンターテイメントとして楽しんでいましたが、30近くなってからもう一度見直すと、この作品は、1つの重要なメッセージ性を備えていることに気がつきました。
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それは、「人間のおごり高ぶりを戒めている」そして「科学では推し量れない生命の神秘」というもの。
新たなる生命を作りだしたり、殺すというのは、神の領域で、人間が手を出してはいけない、というキリスト教的考え方があります。
一度、神の意志でほろんだ恐竜を、人間のテクノロジーを使って行うのは、入ってはいけない領域なのだと。
科学技術の進歩は素晴らしい、でも、それがすべてだと思って、神の領域に入ることは、人間そのものの崩壊を招くのかもしれない。
まさに、神話にある「バベル」です。
事実、「最新の素晴らしい技術」で、「メス」の恐竜だけを作って放牧していたはずが、途中で突然変異して、オスが誕生し、人間の知らぬところで、恐竜たちは繁殖を始めました。
また、電流の流れる檻などで管理していたのに、1人の人間のエゴがきっかけで、その管理体制が崩れ、恐竜たちに人間は襲われ始めるのです。
スピルバーク監督は、エンターテイメントとメッセージ性の同時を成し遂げた、素晴らしく偉大な方です。
私も、授業でエンターテイメント性を備えながらも、メッセージを上手に伝えられるような授業をできるよう、がんばりたいです。
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