虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

国威発揚

2012-07-03 08:57:52 | スポーツ
今年スペインが直面した金融・経済問題は「スペイン経済危機」といわれ、ニュースなどでも報道されている。
原因としては、2000年代後半の不動産バブル崩壊の影響が長引き、深刻な状況となったためといわれる。

そんな最中、スペインのスポーツ界は大健闘している。
先日のテニス全仏大会で優勝したナダル。
そして、母国でのF1レースで優勝したアロンソ。
加えて、昨日のサッカー欧州選手権で優勝し、2連覇を果たしたスペインチーム。
スペイン国中が(憂さ晴らしのように)熱狂したことは想像に難くない。

彼らを見ていると、国の危機のためにスポーツでできることは勝つことで国民を勇気付けることであり、そのことで希望を持ってもらいたいという気持ちが強く滲んでいるように感じられた。
もちろん、アスリートとして純粋に勝ちたいという気持ちが強いことは言うまでもないのだが。

それこそ、スポーツによる国威発揚じゃないか。
我が国では、オリンピックやサッカーワールドカップの時には異常なくらいの盛り上がりを見せるが、それ以外でも日本人選手は世界各地で頑張っている。
かつては、日本もスポーツを国威発揚の手段として用いてきたが、心身ともに疲弊し、希望も失われつつある現代こそ、スポーツを国威発揚に用いてもいいのではないか?

やり方は充分に考慮しなくてはならないが、個人的にはスポーツでの国威発揚はあってもいいように思うのである。