風に吹かれてburabura日記

今日も、いつもの暮らしの出来ることに
感謝です。

読書「紅梅」です。

2011年10月16日 | 日記

津村 節子さんの小説「紅梅」を読みました。  (文藝春秋 1200円)

これは2006年7月に亡くなった作家・吉村 昭さんの妻であり、作家の津村節子さんが、夫の発病から

闘病生活、死に至るまでをつづった私小説です。

吉村 昭さんは、延命治療を拒否し、胸に埋め込んであるカテーテルポートを、自ら引き抜いて死への道を選びます。

壮絶な死を遂げた夫と、残された妻としての気持ち。

作家として、書く気力が萎えた、と言います。

気力を振り絞った、作家・津村節子さん(83才)渾身の作品と言えます。

 


「朝日歌壇・梨子(りこ)さん、わこさん」です。

2011年10月15日 | 日記

朝日新聞・天声人語でも取り上げてましたが、私もこの幼い姉妹の歌が、気になってました。

松田梨子(りこさん・13才)と、わこさん(10才)姉妹です。

あの難関とされる朝日歌壇に、掲載作が30首を越えました。

 

今すぐに大人になりたい妹と さなぎのままでいたい私と  (姉)

走るのがおそい私は泳ぐのが 苦手な魚と話してみたい  (妹)

妹は新しいフーツ欲しくって 勉強をするお手伝いをする  (姉)

新しいブーツで行ったコンサート きちんと足をそろえて聞いた  (妹)

ガイドブックとおんなじ抹茶パフェがきて 京都を食べた上から順に  (妹)

 

この時でなければ詠めない歌、大人にはまねのできない感性があります。

月曜日、朝の楽しみです。 (朝日歌壇は毎週月曜日・朝刊掲載)

 


「関西大学講座・後期講座その2」です。

2011年10月14日 | 日記

関西大学・後期講座のプログラムの中で、これは期待していた授業でした。

「通訳・翻訳の世界」コースの「短歌の英語翻訳~与謝野晶子と俵万智~」石原敏子・外国語学部教授の時間です。

女性として家庭を捨て、鉄幹との恋に生き、自分を表現した与謝野晶子。

「くろ髪の千すぢの髪のみだれ髪 かつおもいみだれおもいみだるる」 

このみだれる、が3回も繰り返されるリズム感をどう英訳するのか。

1987年の「サラダ記念日」で短歌を身近なものにしてくれて、自らシングルマザーの道を歩む俵万智。

「男ではなくて大人の返事する 君にチョコレート革命起こす」

男としての返事をしない相手に、苦くて甘い革命を起こすという、女の気持ちをどう英訳するのか。

期待してた以上に、石原先生の講義は面白く、解りやすい解説に、改めてクリエイティブな翻訳の世界を楽しみました。

機会があればもっと石原先生の授業を受けたい、石原先生の授業を受ける学生さんが羨ましい、そう思うほどの充実した90分でした。

  

左:俵万智さんの短歌に、安野光雅さんの切り絵 中と右: 石原先生と講義が終わっても、先生のまわりに集まって質問する受講生でした。


映画「エンディングノート」です。

2011年10月13日 | 日記

婚活より「終活(シューカツ)」、身辺整理より「老前整理」、ウエディングより「エンディング」が身近な歳になりました。

そこで映画「エンディングノート」を見ました。 <ガーデンシティ梅田シネマ>

40年以上勤めた会社を67才で退職、第二の人生を歩もうとした矢先、末期ガンの宣告を受けます。

残された家族と自分を総括するために「エンディングノート」を実行していくというドキュメンタリーです。

死にゆく父を撮影し編集・監督した娘・砂田麻美さんのデビー作ですが、「死」という重いテーマをこれだけ涙と笑いで

包んで、1時間半でまとめるのは、娘だからできた事でしょう。

定年退職してまだ夫婦二人が元気なうちに、人生のエンディングについて話しあえればいいなぁと思います。

「死」をテーマにした、ドキュメンタリー映画を評価するのは失礼ですが、あえてするなら、文句なしの星☆☆☆みっつです。


「震災から7ヵ月」です。

2011年10月12日 | 日記

3月11日の東日本大震災から7ヵ月になります。

朝日新聞の朝日歌壇から三首選びました。

 

「うつくしま」福島の里は いつ還る 育てし野菜 捨てつつ思う

「逃げる先どこにもねべ」と原発の 村人語る下北漁港

色もなく 汚染静かに 広がりぬ わら食(は)む牛にも 肉食(は)む人にも

 

10月11日現在 死亡15,822人 行方不明3,923人 

気持ちだけは、いつまでも被災地によりそっていたいと思います。これから寒くなるのが、気がかりです。


「万博公園・秋桜(コスモス)」です。

2011年10月11日 | 日記

あまり植物や花には興味がないのですが、万博公園のコスモスを見に行きました。(コスモスフェスタ ~11/3日)

お天気も良くて、アマチュアカメラマンやカップル、家族連れでいっぱいです。

ビールやおつまみ、お弁当を売るお店も出ています。

こんなきれいなお花畑で、ゴローンしてビールを飲むと、眠たくなっていい気持ちです。

山口百恵さんの「秋桜(コスモス)」が聞こえてきそうです。

 

 


映画「太陽を盗んだ男」です。

2011年10月10日 | 日記

公開された1979年、リアルタイムで見た「太陽を盗んだ男」を、32年ぶりにスクリーンで見ました。<九条・シネヌーヴォ>

冴えない理科の高校教師・沢田研二さんが、プルトニウムを盗んで原爆を作り、国家を脅すという、荒唐無稽な映画です。

要求は「野球のナイター中継を試合終了まですること」(当時は試合中でも、一方的にPM9:00で中継終了でした)

捕まえる警察側が、菅原 文太さん。他に水谷 豊さん、やせてる頃の西田 敏行さんも、ちらっと出てます。

この映画はヒットし、評価も高く、今でも熱狂的なファンも多いと聞きますが、私は当時も今回もイマイチ、のれませんでした。

前半の原爆を作るまではリアリティがあっていいのですが、後半の追っかけは雑な展開で、退屈です。

上映時間147分は長すぎます。もっとはしょって120-130分までに収めるべきでしよう。星☆☆ふたつです。

長谷川 和彦監督はデビュー作「青春の殺人者」でキネマ旬報ベストテン第1位、2作目の本作が1979年同、 第2位という快挙を遂げます。

しかし、なぜか、この作品以降、今日まで新作を発表することはありません。

 


「JR新大阪駅に大阪B級グルメ」です。

2011年10月09日 | 日記

朝日新聞でも取り上げてましたが、JR新大阪駅の新幹線構内に大阪のうどん、粉もん、揚げもんの

B級グルメコーナーがオープンしました。

出張や旅行の帰り、カウンターに座って、ちょっとここで串カツでビール、お好み焼きでまたビールができます。

串カツ、お好み焼き、うどん、カレーなど大阪の下町の人気店ばかりです。

中: 十三ねぎ焼きのやまもと 右: 新世界だるまと言えば、串カツです。

新大阪まで帰って来たら、寄り道せんと、はよ帰っといで、と言われそうです。

  


映画「智恵子抄」です。

2011年10月08日 | 日記

「智恵子は東京に空が無いといふ  ほんとの空が見たいといふ」という書き出しで始まる

高村光太郎の詩集「智恵子抄」の映画化作品 「智恵子抄」を見ました。(1967年 中村 登 監督作品)

高村 光太郎・丹波 哲郎さん、智恵子・岩下 志麻さんです。

 

 なんと言っても、少しずつ精神に支障をきたしていく智恵子を演じる、岩下志麻さんの鬼気せまる演技が見ものです

映画のラストで、智恵子の「切り絵作品」が紹介されます。

先日、切り絵の作品展を見ましたが、智恵子の作品はその繊細さ、完成度の高さに圧倒される思いです。

福島県・安達太良山(あたたらやま)の美しいロケーションと、岩下 志麻さんの狂気に、星☆☆☆みっつです。

 

 

 


「四国丸亀骨付き鳥・一鶴(いっかく)」です。

2011年10月07日 | 日記

四国香川県、JR丸亀駅のすぐ近くに、骨付き鳥専門店・一鶴(いっかく)があります。

自慢は、骨付きのまま焼く「おやどり(焼き)」と「ひなどり(焼き)」。

「おやどり」は、かみしめるたびに、旨みのひろがる通好みの味、

「ひなどり」は柔らかくジューシーで、定番の味、どちらもビールに良くあいます。

骨付き鳥をハグ、生ビールをゴク、ハク゜ハク゜でゴクゴク、ハグハグハグのゴクゴクゴクリです。

いやぁ、これはたまりません、と言うか、止まりません。

かたまりで出ますが、食べやすくカットしてもらいました。サービスのキャベツをタレにつけるとまた旨い。味のしみた鳥めしで、シメです。

   


読書「昭和天皇伝」です。

2011年10月06日 | 日記

昭和の近・現代史の参考になるかと思い「昭和天皇伝」を読んでます。 (伊藤 之雄いとうゆきお・文藝春秋 2,190円)

まったく偶然ですが、朝日新聞にも「昭和天皇の実像 分厚く迫る・生誕110年 書籍次々出版」と昭和天皇に関する

本が出てる、と特集記事になってます。(10/3日付け)

この「昭和天皇伝」も、この記事の中で紹介されています。

「分厚く迫る」というだけあって、かなりボリュームのある本で、読みごたえがあります。

秋の夜長をお酒でもいただきながら、「昭和」という時代をふりかえるのもいいでしょう。


「建築探訪・淡路水御堂」です。

2011年10月04日 | 日記

兵庫県淡路島にある本福寺・水御堂へ行ってきました。

安藤忠雄さん設計のお寺で、以前、家族三人で見学に来たことがあり、今回は二回目の訪問です。

水御堂は安藤建築の特徴であるコンクリート打ちっぱなしで上部には水が貯められ、蓮池になってます。

お寺らしくない設計に、檀家衆からの反対意見もあったようですが、今では海外からも見学者が訪れます。

左: 高い壁は俗界と聖界の境界と言われます。中に入ると楕円形の大きな蓮池があります。 右: 蓮池の真ん中に本堂への階段があります。

  

本堂の内部は撮影禁止で、お見せできないのが残念です。

本堂は朱塗りの壁に囲まれ、ご本尊・薬師如来像がまつられています。

薬師如来は東を向き、背後は西方にあたり、夕方には西日が入り、本堂を真っ赤に染めて極楽浄土を表します。

 

さて、見学の後はおいしいものをいただきましょう。 淡路島と言えば目の前は青い海、海と言えば海鮮丼です。

明石の鯛がぷりぷり、生シラスがねっとり、いくらがプツプツ、生ビールをグビグビ、これはたまりませんね。

ぷりぷりの、ねっとりの、プツプツで、グビグビです。ああ、今日もいい一日でした。

 


映画「極道めし」です。

2011年10月03日 | 日記

少し、というより、かなりマイナーな映画「極道めし」を見ました。

キャッチフレーズは「忘れられないメシがある、忘れられない人がいる」です。

刑務所の雑居房を舞台に、受刑者が「今まで一番うまかった自慢のメシと、思い出を語る」映画です。

「捕まる前、母親が作ってくれた、たきたてのご飯に卵をかけた黄金メシ」とか、ひとりひとりの回想に、人生が浮かびます。

原作は「漫画アクション」の連載マンガで、見たことのある俳優さんは麿 赤児さん、勝村 政信さんくらいで、主役は誰?

と聞かれたら、「雑居房」と答えそうです。

 

それが面白く仕上がってるのは、監督・脚本の前田 哲の力でしょう。

下ネタで笑いを取る場面がなければ、☆ひとつふやしてもいいのですが、残念。星☆☆ふたつです。

さて、あなたにとって「忘れられないメシ」とは……。


「関西大学講座・後期講座」です。

2011年10月01日 | 日記

生涯学習吹田市民大学・関西大学講座の後期講座が始まりました。

木曜日、金曜日の午前、午後、計4コースあります。

 

外国語学部教授・染谷先生から教えていただく、「通訳・翻訳の世界」では、ニュールンベルグ裁判(ドイツ 1945-1946年)で

同時通訳が採用され、一般に知られたのは、1969年のアポロ11号の月面着陸の実況中継だ、という話しがありました。

そういえば、TVニュースのザーザーという雑音のなかで 「こちらヒューストン」 「すべて順調です」 とか、くり返し言ってました。

「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である(That's one small step f0r a man,

one giant leap for mankiind.)」 という同時通訳、名セリフは、今も印象に残っています。

今ではトレーニングを積めば学生さんでも同時通訳はできるそうで、先生の授業風景を映像と音声付きで見せてくれました。

 

いやぁ、面白い授業で90分が、あっと言う間に過ぎてしまいました。 

どの先生がたも、難しい内容を解りやすく説明していただき、話術も巧みです。今の学生さんが羨ましく、思いました。