文屋

文にまつわるお話。詩・小説・エッセイ・俳句・コピーライティングまで。そして音楽や映画のことも。京都から発信。

★伊東論を久しぶり。音楽はもう、過激に飢えて。

2007年04月13日 14時42分09秒 | 日録雑感
みなさん、お久しぶり。
伊東静雄論の第7回目をやっと書きあげる。
大阪の出版社「編集工房ノア」のPR誌『海鳴り』に
連載中です。連休明けには、出るでしょう。
大きな書店で問い合わせていただければ、
無料でいただけるはずです。
前回で、伊東の卒論「子規の俳論」にふれましたが
今回もその続き。

日記や彼の卒論、詩作品や、手紙までずっと
読んでいると、近しい感情が湧いてくる。

あんまり、接近してくるのもよくない。
対象なのだから、シンプルにテキストと向き合わないと。

きのう、松坂投手のインタビューがよかった。
「清原には、尊敬はしても敵対心は沸かないけど
イチローには、なぜだか、敵対意識がある」というようなことを
言っていた。当たり前のことだ。

プロ意識とは、目的意識のことであり、
感情ではない。プロにとって、感情とは、時に邪魔になり
目的を濁らせる。

松坂投手は、優れたプロフェッショナルだ。

今回の伊東論は、短い。次の展開への扉となる予感。
末尾は、次のような言葉。

 「読人不知」とは、そうした回避の署名なのだろう。詩人に、
 現実や現在がある。そしてそれを自覚しつつ「内的真」をあぶ
 りだそうという意志さえある。ところがこの現実に、偽装に似
 た衣を着せる。伊東の場合、そうしたアイロニカルな衣装が、
 五官的触知に拠る、国文学的な語法であった。

甘い。甘すぎる。松坂を見習いたい。



音楽、

あいかわらず、ブルックナーとマーラー主体。

最近、

エネスコ。(〜1955)ルーマニアのヴァイオリニストだが、
管弦楽曲でも鋭い曲を書いている。
ほそい、狂的。
ヴァイオリン・ソナタやピアノ四・五重奏曲なども。

アルヴェーン。(〜1960)スウェーデンの作曲家。
「岩礁の伝説」という管弦楽曲。暗し。胸おどる。

ヘンツェ。(1926〜)ドイツの作曲家。まだよくわからない
けども、この音楽は、尋常では対処できない。胸おどる。

その他、やはりアルヴォ・ペルトとギャビン・ブライヤーズ
など。

コルトレーン。(〜1967)ジャズ、サックス。
先日「情熱大陸」の「不肖・宮嶋」のバックで鳴ってて
久しぶりに、驚いた。コルトレーンは、耳の端で鳴ってて
こそ、偉大さに驚く。で、突然「クルセ・ママ」などを
取り出して聴く。エルヴィン・ジョーンズの力は大きい。
マーラーなんかよりも、現在だと思う。

メンデルスゾーン(〜1847)言わずと知れた。
やはり天才。耽美、審美の人。交響曲の3と4。室内楽
それから、管弦楽シンフォニーなども。だいたい
若書きの曲は、誰しもあまりよくないが、この
メンデルスゾーンは、十代の頃から凄い。
その少女漫画的な美少年ぶりの肖像も綺麗。
水墨画のような絵も、なかなかのもの。

そんなこんなです。



阪神タイガースは、強いのやら弱いのやら、不明。