札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

小樽 蔵めぐり ④

2022-01-01 23:28:17 | 小樽市

参考図書は資料として素晴らしくかなりの軒数が記載されているが廻ったのは半分を少し超えたところ
今後、機会をもち追加していきます。

*参考図書「小樽 蔵めぐり イラスト帖」2017年6月16日発行
*一般住宅の名前・住所は略で 地図は載せません

 

「O氏家蔵」

錦町
1927(昭和2)年建築
木骨石造り2階建て

この蔵は母屋と店舗とともに建てられたもので
蔵は独立しており、1階が倉庫2階が従業員の宿舎として使われていた。

やがて母屋と店舗は解体されたが石蔵は何かに利用しようと思い
そのままにされたそうです。

錦町や手宮方面は蔵が多い場所ですね。

 

 

 

「T氏邸蔵 (旧大島木材店倉庫)」

錦町
(昭和初期)年建築
木骨石造り2階建て

廃線になった旧手宮線は現在は遊歩道になっており
昔の鉄道跡と両側の歴史的建造物を見ることが出来る。

建物にしてみれば線路側は裏側にあたり、また別の顔が見えるものだ
この蔵は線路側から眺めるのが一番良い様だ。

元は木材店の蔵として建てられた
現在の住宅とは繋がっているが住宅も増改築があったようで少し複雑な
造りになっている。

旧手宮線沿いには、他にも見るべき蔵が多いですよ。

 

 

 

「N氏邸蔵」

豊川町
1910(明治42)年ころ建築
木骨石造り2階建て


明治に建てられてからずっとN氏が代々蔵を守っています
隣の住宅と比べると小ぶりに見える蔵。

窓周りが木で出来ており、より印象深いファサードになっている
蔵の前の通りは大きくはないが昔から交通量の多いところで
歩いても車中からでも、ずっと立っているこの蔵を見ると安心する
地元の住人がいそうだ。

 

 

 

「K氏邸蔵 (旧荒木邸蔵)」

清水町
1926(昭和元)年建築
木骨石造り2階建て


建て主の荒木氏は昭和15年に旧安田銀行小樽支店(小樽市歴史的建造物)を購入し北海経済新聞社を創立した人物だそうです。

この蔵は荒木氏が住まいとともに建てたもの
坂の途中、道路側にあるのでよく目立つ

現在の施主が母屋を建て替えたときに独立した蔵になった。

 

 

 

「S氏邸文庫蔵」

長橋町
1927(昭和2)年建築
木骨石造り2階建て

S家の初代はこの地で製粉業を営み、かつては製粉場や倉庫でかなり広大な敷地だったようだ。

その後、需要が減少し廃業をした この蔵は文庫蔵として建てられ今も使用されているとのこと。

木造片流れ屋根の建物と繋がり母屋の方へ行き来が出来そうだ
それにしても住宅がまた素晴らしい
正面左手にはガレージ兼倉庫?があり純和風建築の立派な邸宅である。

 

 

 

 

「小樽市総合博物館本館危険品庫 (旧北海道炭鉱鉄道手宮駅危険品庫)」

手宮1丁目3-6
1898(明治31)年ころ建築
石造り平屋
*国指定重要文化財


小樽市内に現存する危険品庫、2棟のうちの一つ
元は旧北炭が建てたもので、手宮駅に隣接して建てられたようだ

がっしりした平屋の石造りが危険品庫を表している
現在は小樽市総合博物館の敷地の隅にひっそりとたたずんでいる。

 

 



「小樽運河食堂 (旧浪華倉庫)」

港町6-5
1925(大正15)年建築
木骨石造り2階建て
*小樽市指定歴史的建造物

 

浪華倉庫は、かつて三井や三菱と競い合った新興財閥の鈴木商店の小樽支店であった。

鈴木商店は1927年で破綻し倒産 小樽支店も閉鎖になる
その後、2001年に運河食堂が9店舗でオープンし、当時は観光客の増加も相まって賑やかだった。

しかしここのところのコロナ禍により2021年に閉業した
そして家具インテリアのニトリが同年秋に取得する。

ニトリといえば小樽市の歴史的建造物で美術館を営業しており
浪華倉庫は4番目の美術館として生まれ変わるだろう。

市内でも有数の規模を誇る倉庫だけにきちんとした買い手がついたのは良いことだと思います。

 

 

 

 

 

「小川氏家倉庫 (旧松川嘉太郎商店倉庫)」

色内町
1925(大正14)年建築
木骨石造り2階建て

写真の右側が旧松川氏が建てた倉庫であり左側はそう古くはないものに見える。

松川嘉太郎氏は住吉神社境内に像があるくらい高名なかたであったようだ
かつては中央バスの社長も務め、私鉄の王として君臨したそうだ。

現在の所有は、おもちゃやひな人形でお馴染みのカネイ小川で
商品倉庫として利用していた

店舗としては今はジンギスカン屋さんが入っている。

 

 

 

「だいしょう歯科 (旧新谷専太郎商店倉庫)」

色内1丁目6-2
(明治後期)年建築
木骨石造り2階建て

旧新谷商店の倉庫として使われ、隣のOSA WINERYと同様である
新谷氏は小樽潮陵高校出身で大卒後父の跡を継ぎ、ここで漁具関連業を営み
拡充して市内ナンバーワンの地位まで上げた。

また市会議員も務め、実業家だけではなく小樽の発展に寄与した人物です

現在のだいしょう歯科は2004年に移転開業しており中は明るく綺麗にし
外観は立派に保存されています。

 

 

 

 

「OSA WINERY (旧新谷専太郎商店倉庫)」

色内1丁目6-4
(明治後期)年建築
木骨石造り3階建て


隣のだいしょう歯科と同じく旧新谷商店の倉庫であった。

それにしても勾配のあるこの場所に木骨石造り3階建ては当時の技術の高さが
伺えるのではないか
こちらも外観を見る限りではきれいに保存されているといえよう。

現在のOSA WINERYは余市のぶどうを使用し栽培、醸造から販売までを
移住された長氏が手掛けている。

1階は売店で2階はバー(休業中)として内部を見ることが出来る。


 

 



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