人生の鏡

　一昨日、昨日と、考えさせられる２つの出会いがありました。

その1、リョウさんを交えての面談

　ブレイスネットワークに加わってくださったリョウさんがＡさんを紹介して下さいました。Ａさんは現在、転職を検討している30代の青年です。ヒアリングしてゆく中で、彼がかつて抱いていた夢を断念し、その夢とは無関係な今の会社に就職していた事がわかりました。「もう一度、自分自身を分析した方がいいね。」とリョウさん。自分の強みは何なのか、弱みは何なのか。自分の夢を実現する為にはどうすればいいのか・・・・。Ａさんはリョウさんの科学的なコーチングを受ける事になりました。その分析を受けて、私がＡさんの転職のサポートをする事になるでしょう。

その2、Ｎ氏を交えての面接

　Ｎ氏が部長を務めておられるＳ社への採用を前提としたＢ君の面接。
「それでは聞きましょう。あなたの夢は？一年後の目標は？三年後の目標は？その為に、今、何をして、これから何をしたいと思っておられるのですか？」Ｎ氏の質問に、Ｂ君には明らかに動揺の色が見え、その場を取り繕うような返答が返ってきました。苦渋の決断でしたが、Ｎ氏はＢ君を不採用とされました。

　「自分が見えていない若い人達が多すぎますね。」と慨嘆されるＮ氏。「結局は自分自身で未来を切り開いてゆくしかないんです。しかし、その為にはまず、今の自分自身を知らなければ・・・・。」

　それは、一昨日、リョウさんが指摘されていた事と、ほぼ一致していました。　　　

　今の自分を知り、未来の自分のあるべき姿をイメージする。そうすると、その差を埋める為に自分は何をすべきかがおのずと見えてきます。しかし、鏡や水面がない限り、自分の姿はなかなか見えないものです。まして、10年後の姿をイメージする事など、至難の業と言えるでしょう。

　ブレイスネットワークは、その人自身と、その人の人生を正確に映し出す「人生の鏡」としての機能を充実させてゆかなければならない・・・・。そう痛感した次第です。