おばあちゃんの手鏡

今日も朝から暑い日でした。
しかし，お昼前には雷を伴った強い雨が来襲！
近くに落ちたのか，診療所のブレーカーが一度落ちてしまいました。瞬間的でしたので事なきを得ましたが，夏のこの時期は大気が不安定になりがちですね。

さて，写真はサイカ歯科医院で使っている手鏡です。お口の中の様子を実際に見てもらうのに口腔内写真をお撮りしたりもしていますが，即座に見てもらうにはまだ鏡を利用しています。
この鏡をご覧になった患者様が「先生の所は新しい機械がはいっとると思えば，こんなおばあちゃんが使う鏡みとうなもんもつかっとられるんじゃのう・・・」とおっしゃいました（笑）。全く意識はしていなかったのですが，確かにこの手鏡，私がサイカ歯科医院にお世話になる前からのものです。

三十年近く続いてきた歯科医院ですから，このように新旧混合いろいろなものがあります。これからももちろん治療に必要な新しいものはどんどん導入していきますが，古くても支障がないものはダメになるまでは使っていきたいです。

この手鏡も今しばらくは現役で頑張ってもらうつもりです。

なぜこの時期に？？？

昨日（7/31）の読売新聞（くらし・健康・医療）に虫歯に関する記事が出ていました。「削らず詰めず塗って待つ」＝抗菌剤で虫歯治療というタイトルです。さらには「歯科界の常識を一新」「重度でも9割以上回復」といううたい文句が・・・

この記事を読んだあとに調べてわかったのですが，「読売オンライン」のほうではさらに早い7/11付けでこの記事をアップしているようです。

これをお読みになった一般の方がどのような印象を持たれるのか興味があるのですが，この方法自体は1990年頃から歯科雑誌などに紹介されている方法で，それほど新しい方法でもないと思います。ただ，歯科で「虫歯」に処方する事が認められていない抗生物質を用いた治療法なので，あまり普及していないのかもしれません。

発表されて10年以上経過しているのになぜ今頃こんなに新聞で取り上げられるのか少々不思議です。
この治療法自体は悪くない治療法ですが，記事の中に「歯科界の常識を・・・」とか「重度でも9割以上・・・」という書き方には疑問を覚えます。これを読んだ印象では「どんな虫歯も削らず治るんだ！」と思ってしまいそうです。しかし実際にはそうではないと思うのですが・・・

以前，歯周病でも「歯周病の原因はカビだった」という記事を朝日新聞が掲載してかなり物議を醸した事があります。この件に関しては日本歯周病学会が否定的コメントを出したり，数年に渡っていろいろありました。しかし，今でも「カビ」説を唱える先生はいらっしゃるようです(^^ゞ。

さあ，今回のこの記事はどのような反響を呼ぶでしょうか？「カビ」と違うのは全くでたらめの治療法が紹介されているわけではないのでまだ良いのですが，少々誤解を与えかねない書き方や，最新のトピックスでもないのにこの時期に掲載されたことに疑問を持ちました。

今日のところは私の歯科医院で「記事を読んだ」という患者様はいらっしゃいませんでしたが・・・

同門会

7/30の土曜日に岡山大学時代に所属していた講座の同門会がありました。お昼から診療をお休みさせて頂き，参加してきました。岡山を離れてからすでに8年が経つのですが，冬の新年会と夏の同門会，二回は顔を出しています。やはり新しい刺激を受けたいと言うのが一番の理由でしょうか。

日々の診療に追われている生活をしていると，どうしてもどこかに「マンネリ」が出てきてしまいます。しかし，そこで他の頑張っている先生方の話を聞くとぐっとモチベーションが上がります。また，普段何気なくしていた事を改めて考えさせられる事もあります。今回もいろいろ刺激を受ける事ができました。

次の日，日曜日は嫁さんと子供と「倉敷チボリ公園」へ。もう，チボリ公園へは三度目なのですが，あまり大きすぎず小さすぎず，小さな子供連れで半日くらい遊ぶ遊園地としてはちょうど良いかも知れません。

夕方からはイブニングチケットというお得な割引チケットもあるようで，若いカップルが結構目立ちました。ちょっとしたデートコースにも最適なんでしょうね。私が嫁さんとうろついていた時代にはまだなかったからなぁ。

ところで娘の身長は今107cm。スリル系の乗り物には身長制限を設けてあるものが多いですが，大好きなジェットコースターの制限が「110cm」でした。それを見越して少し厚底の靴を履かせていたのですが，わずかに足りず，断念(^^ゞ。写真で見ると３センチ以上確実に開いてますね。あら？
娘：「冬休みには乗れるかなぁ・・・」

え？また冬も来るんですか？？