足元の一歩から
小さなことからコツコツと…がモットーのはずなのですが,実際の毎日は?




今回の妊娠を一番喜んでくれたのは小学6年生の娘。

かなり以前から弟,妹をほしがっていたのですが,叶えてやることは出来ず,娘自身も自分は一人っ子とあきらめていたと思います。
それが予期せぬ妊娠でしたから大喜び。

娘に嫁さんが妊娠していることを伝えたのは3人で入っているお風呂の中。

もうそれから半年以上経ちますが,娘にはその時のシーンが鮮明に焼き付いているんだそうです。
…もうちょと感動的な場所で教えてあげればよかったかなぁ(笑)。


それからというもの,娘はお正月よりも自分の誕生日よりも本当に指折り数えて待っていました。


彼女が作ったカウントダウン表。90日前から毎日塗りつぶしていきました。。。。検診日のグラム数まで記入してあります。
こんなにマメだったとは(^^ゞ



そして当日。

私:「いよいよ今日だね。」

娘:「うん…」

私:「あれ?嬉しくないの?」

娘:「だって今日は会えないんでしょ…」

そうなんです。

今回の出産は帝王切開。


頭のオペの後ですから,万が一のことを考えてです。

病院によって違いはあるのでしょうが,出産後,赤ちゃんはNICUに入り経過観察。そこで大丈夫であれば新生児室に移ります。
NICUに出入りできるのは,母親と父親のみ。祖父祖母もNGでした。

新生児室に移ればガラス越しですが対面できるのですけどね。

ですから娘が赤ちゃんに触れることが出来るのは退院後になる可能性もあります。
きっと今まで以上に待ち遠しい数日になりそうです。

当日は私もそわそわ。

特に嫁さんが手術室に入ってからの数十分は長いような短いような…不思議な感覚でした。


看護士:「お父さん,生まれましたよー」

と呼びに来てくれたのが手術室入室後50分ぐらい経ってからだったでしょうか。



2480gの男の子でした。

2500gに少し足りませんでしたが元気な様子。

帝王切開の場合,産道を通っていないので,すぐには泣かない赤ちゃんが多いらしいのですが,この子はすぐに元気に泣いていたようです。私が対面したときも大泣き。。。。

嫁さんには悪いですが,一番に抱っこさせてもらいました。
ち,小さい…

小さいけれど確かな命がそこにはありました。


2500gに体重が達していない場合は基本的にNICU入りなんだそうです。自分でうまく呼吸が出来ない,体温維持が出来ない,母乳がうまく飲めないなどのトラブルも多いんだそうです。
幸いにも元気そうでしたが…




「ありがとう…… よく… 頑張ったね… 」






名前は娘が考えてくれました。
きっと親代わりになってくれるんだろうと思います。



頑張ってくれた嫁さんに感謝。。。。



4人の新しい生活が始まりました。

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今年ゴールデンウィーク中の一枚の写真。


そうこうして生まれた子供もこんなに元気です。










というのはもちろん冗談でして…







このかわいい赤ちゃんはテニスのTコーチのお子さん。

もう8ヶ月ほどになります。今年のゴールデンウィークも無事に恒例のバーベキューをすることができました。









年明けに行った脳内動脈瘤のクリッピング手術。




手術前,


嫁:「私ね,この子は私を応援するために来てくれたんではないかと思うの。。。。
この子と一緒なら手術も怖くないし,頑張れる気がする。」









手術は無事成功したとのことでした。

手術を担当してくださった先生の話によりますと,大きさ的には小さかったものの,血管壁は薄くなっているところがあり,いつ破裂してもおかしくなかったとのことでした。

…ということは検査で瘤が見つかった場合は手術をするほうが無難ということですかね。。。。


ただ,手術を終えた直後,ICUの彼女を見舞ったときは正直どうなるんだろうと思いました。

全身麻酔から醒めたばかりで朦朧とする意識の中,嘔吐と痛みに苦しむ彼女の姿は正視に耐えるものではありませんでした。

鎮痛剤をもっと追加すれば楽になるのでしょうが,やはりお腹の中の子供のことを考えると強い鎮痛剤は使えません。


ですから通常の術後以上に痛みが引くには時間がかかりました。

この痛みが落ち着くまでの数日間は本当につらかったと思います。



それでも頑張り抜けたのは本当にお腹の子がついていてくれたからかもしれません。




お腹の子も頑張りました。




最初は妊娠に気づいてもらえず,激しい運動は平気でするし,飛行機には乗るし,おまけに頭の精密検査は受けるし…

きっとつらかったでしょう。


嫁さんも

「今思えばあの時期(妊娠初期の頃)つらかったのも合点がいくわぁ」ということなのですが,全く頭になかったのですから仕方ないですね。

そして安定期に入ったと同時に手術です。母親の痛みや苦しみをお腹の子はどのように感じていたんでしょうか。






Tコーチ:「来年はもっと賑やかになりますね(笑)」












手術後の経過は順調で,お腹の赤ちゃんも元気です。



もうすぐ…


もうすぐこの頑張り屋の子は私たちの前にその姿を見せてくれそうです。



「お母さんを守ってくれてありがとう。そして… これからもよろしくね。」










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