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番外編・8~ニホンザル1

 多摩森林科学園“第3樹木園”で見掛けた「ニホンザル(日本猿)」。オナガザル科マカク属の霊長類で園内にはサル出没の注意看板がある。まさか実際に野生のサルが見られるとは知らず散策路を進んでいると遠くで何か動いたものがあった。野鳥かなと思ったがしばらく進むとサルが遠くに見えた。写真のロープと白札は観察路沿いのものでそこは人が普通に歩く道になる。すぐ近くにも数匹のサルがいる。ここは樹木園の一番奥で私以外には人はいない。サルが集団で襲ってこないかと少し不安になったが山道を進むうちにその姿は皆消えてしまった。
 さて多摩ニュータウンの南大沢(旧由木村)から北野や八王子中心部に向かう丘陵地に標高160メートルの“野猿峠(やえんとうげ)”がありそこを通る都道160号線は“野猿街道”と呼ばれている(野猿街道の八王子市下柚木交差点から東の国立市青果市場東交差点までは国道20号府中相模原線)。“野猿峠”は古くは“猿丸峠”や“猿山通り”と呼ばれ峠で馬や牛を休憩させる水飲み場があった。昔はその辺りにも野生のサルがいたのだろうと思っていたらさにあらず。野猿峠の名の由来には諸説あるようだが、戦国時代の滝山城城主・大石定久が亡くなった後、現在の下柚木辺りに葬られた。大石家に由来するものは由木城跡、殿ヶ谷戸、御嶽神社、大石やかた公園などいくつかある。その墓が武甲山(埼玉県)を遥かに望む峠にあったためそこを武甲山の名を冠して“甲山”と呼ぶようになった。そしていつしか“甲”の字が“申”と読み誤られ“申山”となりその後“猿山”→“猿丸峠”→“野猿峠”となったという。京王線北野駅付近の打越交差点では地元の不動産屋の大きな看板があり『“野猿”を“のざる”と読むべからず』とある。野猿峠にサルはいなかった。 
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ヤマコウバシ・2~紅葉

 長池公園の林縁に生育している「ヤマコウバシ(山香ばし)」。クスノキ科クロモジ属の落葉低木で中国原産。日本には雄株が無いとされており雌株だけで結実する花には仮雄蕊があるが花粉は無いというので結実するのが不思議だが、これは“無融合生殖”と呼ばれる繁殖方法で種子は親と同じ遺伝子を持つクローンになる。ヤマコウバシは低木で雑木林の中では目立たないが冬になると周りの樹々が葉を落とす中、この葉は長い間落ちることなくその存在がわかる。写真のように紅葉するのは今まであまり気付かなかったが、これは良く目立っていた。
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ニセアカシア・2~幼木

 別所やまざくら公園の法面で黄葉を見せている幼木。これはマメ科ハリエンジュ属の「ニセアカシア(贋あかしあ)」で北アメリカ原産。蜜源植物や公園樹などに使われているが痩せた土地でも根粒菌が窒素を固定するため各地で野生化している。ここでも法面でかなりの株が芽生えているが、そのうち刈られてしまうのだろう。
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