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鉄道・7~倶知安駅C62

 昭和46年8月11日14時15分、急行“ニセコ3号”はC62形蒸気機関車(愛称:シロクニ)に牽引されて函館駅を出発した。北海道駒ケ岳を間近に見ながら森駅(森の“いかめし”は昭和16年に誕生し今年は82年目になるそうだ)を過ぎると海岸沿いを進み16時20分に長万部駅に到着する。ここからは険しい峠を越えるため6分間の停車中に先頭にもう1機の蒸気機関車を増結した。この後、急勾配、急曲線が連続する峠を噴煙を上げ力を振り絞って登っていくが、その鉄の塊が人間らしく見える瞬間でSLファンを魅了した。列車はニセコ駅を過ぎ18時3分に倶知安駅に到着。
 写真は18時7分、夕暮れの倶知安駅を出発するC62重連の雄姿で、この後、銀山の峠を越え余市駅を経由して小樽駅で増結した蒸気機関車を切り離し札幌駅には20時6分に到着する。当時は函館駅から札幌駅までは“山線”経由で約6時間掛かったが今は“海線”回りの特急で4時間弱で着く。計画中の北海道新幹線は函館北斗駅~札幌駅間は1時間13分になるという。早くなるのは便利だが、昔の車両に座り窓を両手で上げて窓際に素焼きのお茶の急須を置き短い停車時間で買った駅弁を頬張りながら遠くの山や海を眺めて居眠りする。そんな鉄道旅行をまたやってみたいものだ。
 ちなみに鉄道ファンならご存知だが、形式名の頭に付くA、B、C、Dは蒸気機関車の動輪の数を意味している。写真のC62形では小さな前輪の次に大きな動輪が3つ(片側)ある。つまりA=1、B=2、C=3、D=4ということで有名なD51(デゴイチ)は動輪が4つある。このC62形の動輪直径は1,750ミリメートルで私の身長と同じ。D51形の動輪直径は1,400ミリメートルになる。この呼び方は以降のディーゼル機関車や電気機関車にも引き継がれていて、例えばDD51形はディーゼルのDに動輪が4つなのでDD。EF65形は電気(electric)のEに動輪が6つあるのでEFとなる。
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ジョウシュウカモメヅル・4~果実

 キョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属の「ジョウシュウカモメヅル(上州鴎蔓)」。陽当りの良い山野に生育するつる性多年草でコバノカモメヅルの変種。花はコバノカモメヅルよりひと回り大きく群馬県の榛名山で最初に発見されたことで名付けられている。果実は袋果で披針形になり長さは6~7センチ。
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ヤマホオズキ・7~高尾山1号路

 ナス科ホオズキ属の「ヤマホオズキ(山酸漿)」。関東地方以南の山地のやや湿った場所に生育する多年草で花期は8~9月。花後にホオズキのように萼片が成長して果実を包む。中の果実は直径1センチの球形で晩秋に赤く熟す。これは高尾山“1号路”のもの。
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