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カナビキソウ・3~花被片

 ビャクダン科カナビキソウ属の「カナビキソウ(鉄引草)」。北海道~琉球の陽当たりの良い山野に分布する多年草でイネ科植物やマメ科植物などに寄生する半寄生植物。特定の植物に寄生するわけではなく宿主は多種に亘るようだ。花期は4~6月で葉腋に直径2~3ミリの白花を咲かせる。花被片は多くは5裂するが珍しく3裂したものがあった。
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トゲヂシャ・1~多摩川

 多摩川土手に生えている「トゲヂシャ(棘萵苣)」。キク科アキノノゲシ属の一年草~越年草でヨーロッパ原産。1949年に北海道で帰化が確認されその後全国に拡がっている。草丈は1.5~2メートルになり7~9月に茎の上部に直径1センチほどの黄色い頭状花を多数咲かせる。茎の下部の葉は深く切れ込み裏側の葉脈上に小さなトゲがずらりと並んでいる。市街地や河川敷などで良く見られる。
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カワラニガナ・2~絶滅危惧

 キク科ニガナ属の「カワラニガナ(河原苦菜)」。河原の礫地や砂地に生育する多年草で7~9月に直径1.5~2センチの頭花をまばらに付ける。ここは多摩川羽村堰から更に800メートルほど上流の広い河川敷で開花を信じて歩き回りやっと数株見つけた。カワラニガナは東京都レッドデータによると23区では絶滅(EX)、北多摩・南多摩では絶滅危惧Ⅱ類(VU)、ここ西多摩では準絶滅危惧種(NT)だったが、羽村市内では保護活動が行われており群落が戻りつつある。カワラニガナの学名は"Ixeris tamagawaensis”で"多摩川”の名が付いている。同じような砂礫地に生育するカワラノギクは多摩川では既に絶滅したとされ今は立川市の愛好家の保護下にある。
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アリノトウグサ・8~雄蕊

 初代林家三平さんは昭和世代には懐かしい落語家。私は落語好きでテレビで良く見ていた。どちらかといえば古典落語が好みだったので、三平さんのアドリブ落語はあまり好きではなかったが、実は古典落語もきっちりこなせる名人だったようだ。
 三平さんといえば『どうもすみません』だが、写真の「アリノトウグサ(蟻の塔草)」を拡大して見たら雄蕊が上に折れ曲がり『どうもすみません』をしていた。アリノトウグサはアリノトウグサ科アリノトウグサ属の多年草で全国の陽当たりの良い山野に分布している。草丈は10~20センチで花期は7~8月。写真は雄性期の花で基部から雄蕊の先端まではわずか2ミリほど。肉眼では雄蕊の形など全くわからなかった。
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モウズイカ

 別所やまざくら公園の京王相模原線沿いで見られる「モウズイカ(毛蘂花)」。ゴマノハグサ科モウズイカ属の越年草~多年草で北米やヨーロッパ原産。花径は2.5~3センチで雄蕊に毛が密生していることから名付けられている。
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ムラサキニガナ

 奥高尾“高尾林道”で咲き始めた「ムラサキニガナ(紫苦菜)」。キク科アキノノゲシ属の多年草で草丈は70~120センチ。6~8月に茎の上部に下向きの頭花を多数咲かせる。頭花は直径1センチほどで全て舌状花から成る。花柄に腺毛がある種をケムラサキニガナとするが、この個体には見られなかったのでムラサキニガナと判断した。
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イチビ

 アオイ科イチビ属の「イチビ(莔麻)」。インド原産の一年草で古代に中国から日本に渡来した。平安時代の『本草和名』には既に名前があり繊維を採るためや燈明の芯に利用したと考えられている。現在は各地の畑地の雑草となり作物収量を激減させその繊維の強さで農耕機械に不具合を起こさせているようだ。花期は7~9月で直径2センチほどの黄花を数個咲かせる。イチビの名前は以前から知っていたが当地の畑地などでは除草されているためかこの花をなかなか見られなかった。これは地元の愛好家の方の情報でやっと実物を見ることができた。
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チダケサシ・4~長池公園

 ユキノシタ科チダケサシ属の「チダケサシ(乳茸刺)」。本州~九州の山地に分布する多年草で草丈は40~80センチ。6~8月に細長い複総状花序を伸ばし直径5ミリほどの淡紅色~白色の花を多数咲かせる。長い茎にキノコのチチタケ(乳茸)を刺して持ち帰ったことによる命名だが、当地ではチチタケにお目に掛かったことが無い。栃木県はチチタケが名物であり“ちたけうどん”が良く知られている。一度食べてみたいがなかなか機会が無い。
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イガホオズキ・7~長池公園2

 長池公園“第1デッキ”に生えている「イガホオズキ(毬酸漿・毬鬼灯)」。ナス科イガホオズキ属の多年草で全国の山地に分布している。草丈は50~60センチで6~8月に葉腋から花柄を伸ばし下向きの花を咲かせる。花冠の先端は浅く5裂している。ナス科植物には連作障害の性質があるものが多いが本種もそうなのだろうか。数年前までは“ながいけの道”沿いで見ていたが今は“第1デッキ”に降りる階段に場所を変えている。
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カセンソウ・2~別所くすのき公園

 別所くすのき公園付近の道端に生えている「カセンソウ(歌仙草)」。キク科オグルマ属の多年草で草丈は60~80センチ。7~9月に直径3.5~4センチの頭花を付ける。当地では11年前に中郷歩道橋付近の道端で初めて見たがその後九兵衛坂公園にあるのも知った。写真は当地の愛好家の方が見つけ公園管理者に連絡されたらしい。こうして意外な場所で見つかると楽しい。
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