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ツノマタタケ

 奥高尾“萩原作業道”の倒木に発生していた「ツノマタタケ(角又茸)」。アカキクラゲ科ツノマタタケ属のキノコで朽ち木などに発生する。高さは5~10ミリで棒状のものもあれば二又状やヘラ状のものもある。毒は無いようだが食用にはならないようだ。
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キヌガサタケ・3~菌蕾

 スッポンタケ科キヌガサタケ属の「キヌガサタケ(衣笠茸)」。2ヶ月ほどの間に原基から幼菌に成長し写真はおそらく菌蕾で皮膜が裂開したものだろう。皮膜の内側にはゼリー状の物質がありこの中から子実体が伸びてくる。写真は午前9時頃のもので通常であれば既に伸び上がっている時刻だが何らかの原因で止まっている。暗緑色のグレバの部分が大きく折損しているためだろうか。直径は5センチほどになる。
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キヌガサタケ・2~幼菌

 スッポンタケ科キヌガサタケ属の「キヌガサタケ(衣笠茸)」。菌糸が密に集合した原基と呼ばれる段階から2ヶ月ほどで写真の直径5~6センチの球形の幼菌(菌蕾)になる。これが熟すと皮膜を破って子実体が伸びレース状の菌網を拡げる。この幼菌はこの数日の間に裂開するだろう。
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キヌガサタケ・1~大戸緑地

 スッポンタケ科キヌガサタケ属の「キヌガサタケ(衣笠茸)」。早朝に卵形の成熟菌蕾の膜を破って暗緑色の傘の付いた柄が伸び白いレース状の菌網が地上付近まで拡がってくる。その時間はわずか2時間ほどで午後には委縮して倒れてしまう。背丈は10~15センチでその菌網をレースのドレスに見立てて“きのこの女王”と呼ばれている。日本全土に分布し梅雨時と秋に主に竹林に発生することが多い。悪臭があるというが写真のものはほとんど臭いを感じなかった。これは大戸緑地のもの。
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シロウツボホコリ

 高尾山“5号路”の倒木に発生していた白い物体。1本の長さは2~3ミリでおそらくこれは変形菌の「シロウツボホコリ(白靫埃)」だろう。ケホコリ科ウツボホコリ属で朽ち木や生木の樹皮などで見られる。変形菌は粘菌とも呼ばれアメーバの状態で過ごし粘性のある物質を体外に分泌する。18世紀には粘菌は植物に分類されたが19世紀には植物界でも動物界でもない原生生物界に位置付けられた。しかし近年DNA解析により”アメーバ動物(Amoebozoa)”という新たな分類となった。変形菌の存在は去年大垂水峠付近でツノホコリを初めて見てこんな生物があることを知った。写真はまだ胞子を出していない若い子実体かと思われる。
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ヒメシロウテナタケ

 高尾山“6号路”で見掛けた超小型のキノコ。傘の直径はわずが5ミリほどだ。これはキシメジ科ヒメシロウテナタケ属の「ヒメシロウテナタケ(姫白台茸)」だろう。山地の沢沿いの樹の根元などに発生する。“うてな(台)”とは仏様が座る蓮台のことで花の萼片の意味もある。ちなみに化粧品会社の“ウテナ㈱”の社名は『花の美しさを萼が支えるようにすべての人の美しさを支えたい』という想いが込められて付けられたようだ。
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カエンタケ・2~枯れ姿

 盛期には真っ赤で良く目立っていたが次第に赤みが薄れて褐色になり掛けている。「カエンタケ(火炎茸・火焔茸)」はボタンタケ科トリコデルマ(Trichoderma)属の猛毒のキノコで、近年はナラ枯れの影響のためか各地で大発生している。これもコナラの倒木から発生していた。近所の緑地では先月から枯れたコナラの伐採作業が始まったが緑地の広さは約13haあり作業は来年3月まで掛かる。
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カエンタケ・1~出現

 ボタンタケ科トリコデルマ(Trichoderma)属の「カエンタケ(火炎茸・火焔茸)」。その名の通り燃える炎のような形で猛毒のキノコ。触っただけで皮膚がただれることがあり誤食すると死に至る。今、日本各地でナラ枯れが発生しており、朽ちたコナラや切り株にカエンタケが出現している。ナラ枯れはカシノナガキクイムシが樹に小さな穴を開けそこに媒介する病原菌によってコナラなどブナ属の樹が枯れていくが、この枯れ樹がカエンタケの菌床になる。カエンタケの姿は地表から子実体が枝分かれし背丈は10センチほど。当地では小山内裏公園や上柚木公園で多く発生しており見つけられると公園管理者によってすぐに除去されその場所には注意看板が置かれている。今年7月頃平山城址公園で大量に見たという地元情報があり公園内をあちこち探したが既に除去された後だった。写真は平山城址公園に隣接している東京薬科大学薬用植物園のもので今年はこの雑木林でも数ヶ所に出ているという。
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ロクショウグサレキン

 長沼公園“西長泉寺尾根”の竹藪で見つけた「ロクショウグサレキン(緑青腐菌)」。ズキンタケ科ロクショウグサレキン属のキノコで直径は2~5ミリ。朽ちた倒木に緑青色の鮮やかなキノコが点々と付いている。ロクショウグサレキンは柄が中心生になり同属のロクショウグサレキンモドキ(緑青腐菌擬)は柄が偏心生になるが肉眼ではとても区別できない。
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サンコタケ・2~よこやまの道

 アカカゴタケ(赤籠茸)科サンコタケ属の「サンコタケ(三鈷茸)」。長さは10センチほどで鮮やかなオレンジ色をしている。3本の角状の突起が伸び突起の内側には黒褐色のグレバ(Gleba=胞子形成部分)が見えるがこれが悪臭を放ちハエなどをおびき寄せている。“三鈷”とは仏教の法具のことで先端がフォークのように3つに分かれている。これは長池公園外周の“よこやまの道”のもの。
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