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散歩道・5~ひょうたん池

 テレビ東京系のドキュメントバラエティ番組『池の水ぜんぶ抜く』は今までに4回放映され、毎回、大変楽しく見ている。前々回6月の放映では、千葉県習志野市長が自ら番組に依頼して市内の森林公園の池の水を全部抜き、外来種のカメや魚、それに汚泥を取り除いて綺麗な池になった。すると3ヶ月後に何とカワセミが戻ってきたという。公園開設から40年間、一度も水を抜いたことはなく水が濁っていたが、今は底まで見えるようになり、カワセミは餌となる小魚やエビをキャッチできるようになったようだ。前回9月の放映では平均視聴率11.8%を記録し、NHK大河ドラマの『おんな城主直虎』(11.3%)を上回ったと話題にもなった。テレビ局はこれからも各地の汚れた池の水を抜いて、浄化を進めていくとのことで、年内にも第5弾があるようだ。放映を楽しみにしたい。
 写真は松木日向緑地の“ひょうたん池”。体長が50センチ以上はありそうな大きな鯉が泳いでいるが、写真の上方にはカメの姿も見える。外来種のカミツキガメなどでないことを願いたい。ここは5月頃には、水辺に“要注意外来生物”のキショウブが咲いてなかなか綺麗なのだが、もしできることなら、キショウブは適当に間引いてもらい、また池の水を全部入れ替えて外来生物を排除してもらえると有り難い。
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コナギ・1~堀之内寺沢里山公園

 多摩ニュータウン堀之内地区の一画に、堀之内寺沢里山公園(5.2ha)がある。ここはもともと酪農集落と住宅地の間に位置し、住宅開発にあたり、酪農家たちとの話し合いによって農業公園構想が生まれ、2008年に田畑や炭窯などの里山風景を活かした公園ができた。公園は近隣住民の憩いの場となっており、その管理は地域の人々によるアドプト制度(=行政が特定の公共財について、市民や民間業者と定期的に美化活動を行うよう契約すること)によって管理されている。
 堀之内地区はいつも訪れる長池公園や小山内裏公園とは我が家から反対方向にあり、訪れることはなかったが、3年前にこの公園の存在を知ってからこの方面に時々訪れるようになった。写真の「コナギ(小菜葱)」は、以前は蓮生寺公園の沼地で見ていたが、いつの間にか消滅して残念に思っていたところ、ここの水田で見つけて大喜び。水田雑草は農家の方には邪魔な存在だが、この農業公園の水田なら生き延びられそうだ。コナギはミズアオイ科ミズアオイ属の一年草。
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散歩道・4~カラスアゲハ

 南大沢4丁目四季の丘住宅地の遊歩道脇で、ハナトラノオに黒い大きな蝶が舞っている。ジョギングの足を止め、カメラを向けるが、花から花へ次々に移動して翅を休めることがない。私はピントを合わせるのに必死で、シャッターを押したと思ったら画面から飛び去っているという繰り返し。やっとの思いで撮った写真だが、ピントは甘く露出もイマイチ。まあ仕方がない。これはアゲハチョウ科アゲハチョウ属の「カラスアゲハ(烏揚羽)」でメスの個体のようだ。金属のような青い光沢のある翅が美しい。黒い大型の蝶はクロアゲハジャコウアゲハを撮っていたが、カラスアゲハは初めて撮った。このあと、長池公園里山に向ったが、そこでもハナトラノオに舞うカラスアゲハを見た。
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ヤブマオ

 堀之内寺沢里山公園の道端に繁茂している「ヤブマオ(藪麻苧)」。イラクサ科ヤブマオ属の多年草で雌雄同株雌雄異花。雌花序は茎の上部に付き雄花序は茎の下部に付く。雄花序が付かない株(無性生殖型)もあり、蓮生寺公園で今まで見ているものはそのタイプだったが、写真の株では雄花序が確認(有性生殖型)できた。雄花序の長さは15センチほどで直径1ミリの小さな花が10個程度ずつ固まり花序に並んでいる。雄蕊は4本あるはずだが小さ過ぎて開花しているのかどうかもわからない。
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キツネノカミソリ・1~果実

 長池公園“かたくり観察路”で見られる「キツネノカミソリ(狐の剃刀)」。ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、夏にオレンジ色の風情のある花を咲かせていたが、花後に直径3~4センチの果実が出来始めていた。3倍体で果実が出来ないヒガンバナに対して、キツネノカミソリは2倍体なので結実する。
 さて同じヒガンバナ属に“ムジナノカミソリ(狢の剃刀)”と名付けられた花がある。かつて宮崎県日南市に多く自生していたが、その後、野生のものは絶滅したとされている。ムジナノカミソリはキツネノカミソリに酷似していることから名付けられたが、そのムジナノカミソリに似た植物が長崎県佐世保市の離島(宇久島)に数多く自生しているというニュースがあった。但し本来のムジナノカミソリに比べて花期が1ヶ月遅いので、絶滅種とは別の種の可能性もあるとされ、今後、DNA解析などで調べられるようだ。さらに同じ仲間に“タヌキノカミソリ(狸の剃刀)”もある。こちらは中国原産で日本には観賞用に入ってきたが、キツネノカミソリに似ていることからタヌキの名前が付けられた。ムジナやタヌキに化かされたような話だが、確かに存在するので、できれば実物を見てみたい。
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