南大沢4丁目四季の丘住宅地の遊歩道脇で、ハナトラノオに黒い大きな蝶が舞っている。ジョギングの足を止め、カメラを向けるが、花から花へ次々に移動して翅を休めることがない。私はピントを合わせるのに必死で、シャッターを押したと思ったら画面から飛び去っているという繰り返し。やっとの思いで撮った写真だが、ピントは甘く露出もイマイチ。まあ仕方がない。これはアゲハチョウ科アゲハチョウ属の「カラスアゲハ(烏揚羽)」でメスの個体のようだ。金属のような青い光沢のある翅が美しい。黒い大型の蝶はクロアゲハやジャコウアゲハを撮っていたが、カラスアゲハは初めて撮った。このあと、長池公園里山に向ったが、そこでもハナトラノオに舞うカラスアゲハを見た。
堀之内寺沢里山公園の道端に繁茂している「ヤブマオ(藪麻苧)」。イラクサ科ヤブマオ属の多年草で雌雄同株雌雄異花。雌花序は茎の上部に付き雄花序は茎の下部に付く。雄花序が付かない株(無性生殖型)もあり、蓮生寺公園で今まで見ているものはそのタイプだったが、写真の株では雄花序が確認(有性生殖型)できた。雄花序の長さは15センチほどで直径1ミリの小さな花が10個程度ずつ固まり花序に並んでいる。雄蕊は4本あるはずだが小さ過ぎて開花しているのかどうかもわからない。