アスファルトの透き間に生えている「ワルナスビ(悪茄子)」の若い果実。ナス科ナス属の多年草で北アメリカ原産。明治時代に千葉県で発見され、牧野博士によって名付けられた。今では日本全土に拡がっている。こうした路傍や野原などどこでも生えて来て、除草作業には鋭いトゲで抵抗する。地上部を刈られても根が少しでも残っていれば、そこから芽を出すので、厄介な植物ではある。“悪”の名前は可哀相ではあるが仕方がない。
小山内裏公園のエントランスに植えられている「ネコノヒゲ(猫の髭)」。シソ科ネコノヒゲ属の一年草で、草丈は40~50センチ。唇形の花冠から長く突き出た雄蕊を猫のヒゲに見立てている。インドや東南アジア原産で、英名は“Cat's Whisker”。直訳したものがそのまま和名になっている。