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イブキトラノオ

 大阪出張のため東海道新幹線に乗ることが多い。そのため車窓からの眺めはすっかり頭に入っている。関ケ原を過ぎたあたりで右手に伊吹山が見えてくる。標高は1,377メートルとそれほど高くないが、冬には日本海側からの季節風の通り道になり、雪に覆われる。石灰岩層の山と地理的な環境要因で、植物相が極めて豊富な山のようで、高尾山(東京都)に次いで、藤原岳(三重県・滋賀県)とともに2番目に植物の種類が多い山という調査結果もあるようだ。
 写真は伊吹山に多く生育し、その姿を虎の尾に見立てて名付けられた「イブキトラノオ(伊吹虎の尾)」。タデ科イブキトラノオ属の多年草で、この根茎を乾燥させたものが、生薬の“拳参(けんじん)”。下痢止めや口内炎に用いられる。これは東京薬科大学のもの。
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アカバナユウゲショウ・1~雨滴散布

 梅雨入り前から道端で咲き始めていた「アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)」。アカバナ科マツヨイグサ属の多年草でアメリカ原産。明治時代に観賞用として渡来し、今は全国で野生化している。午後から咲くという意味で名付けられているが、実際は朝から咲いている。写真は果実で、晴れている日は閉じているが、雨が降ると開いて中の種子を散布する(雨滴散布)。梅雨時に果実を作り、雨で勢力を拡げていく巧みな戦略。アメリカに梅雨は無いが、日本の気候に上手く適応している。
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