早春に淡黄色の花を咲かせる「トサミズキ(土佐水木)」。花後に果実が出来始めていた。花弁が落ちた後の萼片は、花のような綺麗な形をしている。トサミズキは“水木”の名があるが、ミズキ科ではなくマンサク科トサミズキ属の落葉小高木。
松木日向緑地の林内にある「クロモジ(黒文字)」。クスノキ科クロモジ属の落葉低木で雌雄異株。早春に周りの落葉樹がまだ葉を展開する前に、淡黄緑色の特徴ある花を咲かせるので見つけ易いが、初夏になり他の樹の葉が繁ってくると見つけにくくなる。それが理由と言うわけではないが、これまでクロモジの果実を撮ったことがなかった。そこでこの春に雌株の場所を確認しておいて、その後、時々、果実の成長具合を確認している。写真は若い果実で直径は6~7ミリ。このあと赤から黒へと熟していく。しばらく観察を続けよう。