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ハナトリカブト

 萼片を確認するためにうしろから見てみた「ハナトリカブト(花鳥兜)」。キンポウゲ科には花弁が無い花が多いが、ハナトリカブトもその一つ。Part2でセツブンソウの時に、花の構造について触れたが、もう一度おさらいしておこう。
 茎のほうから順番に見ていくと以下の通りになる。

 花柄(花梗):個々の花をつけているいる枝
 苞(苞葉):花や花序の基部にある葉
 花床(花托):花柄の先端部分で、雄蕊や雌蕊が乗っているところ
 萼:花冠の一番外側で花全体を支えている 個々を萼片と呼ぶ
 花冠:ひとつの花の花びら全体 個々を花弁と呼ぶ
 花被:花冠と萼を合わせたもの 花弁と萼片が同形の時にも使う
 雄蕊:花粉をつくる葯と、それを支える花糸からなる
 雌蕊:花粉を受ける先端を柱頭と呼び、その下の子房までの部分を花柱と呼ぶ

 ハナトリカブトの写真を確認してみると、花柄の次にあるのは紫色の萼片ということがわかる。
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リュウノウギク・1~名前

 キク科キク属の「リュウノウギク(竜脳菊)」。竜脳とは東南アジアに生息する竜脳樹から採れる精油で強い清涼感があり、香料や防腐剤に用いられるもの。その結晶が白いため、 “竜の脳” と名付けられたようだ。リュウノウギクには、その竜脳の香りがするということだが、葉や茎を揉んでも強い香りはあまり感じられなかった。花期は10月下旬から11月頃で、カントウヨメナやノコンギクよりは遅い。
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