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ナナカマド・1~坂道

 東京都心には坂が多い。タモリ氏は 『TOKYO坂道美学入門』 という本を出すほどの “坂フェチ” で、NHK番組の 『ブラタモリ』 の中でも、坂を見つけて大はしゃぎしている。タモリ氏いわく、東京の坂道鑑賞のポイントは、①勾配の具合、②湾曲のしかた、③まわりに江戸の風情をかもしだすものがある、④名前に由来、由緒がある、とのことで、これらは十分に共感できる。きっと私も “坂フェチ” の素質十分なのだろう。多摩ニュータウンは丘陵地にあるため、当然ながら坂だらけの街だが、街の歴史は浅く、都心にある風情や歴史を感じさせるような名前の付いた坂(合羽坂、念仏坂、梯子坂、狸穴坂、ネッコ坂、桜坂など)は見当たらない。
 私はこのブログで野草や樹々を観察しながら、合わせてこの街の風景も時々紹介しているが、今度は “植物と坂道” もひとつのテーマとして、少しずつ探索してみたい。そして名も無い坂道に(もしかしたら正式な名前があるかも知れないが)、独断と偏見で洒落た名前を付けてあげよう。
 写真は、別所やまざくら公園脇の坂道にある「ナナカマド(七竈)」。バラ科ナナカマド属の落葉高木で、この坂道に街路樹として十数本植えられている。私は、この急坂を以前から勝手に “ななかまど坂” と呼んでいる。 “洒落た名前” にはほど遠いが、良いのが思い浮かんだら改名しよう。
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