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イロハカエデ・1~紅葉

 綺麗に色付いた「イロハカエデ(伊呂波楓)」。カエデ科カエデ属の落葉高木で、「イロハモミジ(伊呂波紅葉)」とも呼ばれる。 “カエデ” とは、カエルの手に喩えたもので、 “イロハ” は、葉の裂片を 『イロハニホヘト』 と数えたことから名付けられている。
 さて、Part1やPart2で紅葉の仕組みを説明しているが、書いた本人が忘れているのでもう一度復習しておこう。葉が緑色に見えるのは、色素のクロロフィルによるものだが、葉にはそのほかにカロチノイドという黄色い色素が含まれている。秋になると葉緑体の分解でクロロフィルも分解され緑色の色素が無くなり、残ったカロチノイドの色素によって葉が黄色く変化する。さらに、秋に葉が落ちるのは葉柄の基部にできる “離層” という特殊な細胞によるが、この離層によって葉から茎への物質の移動が妨げられる。この離層ができると葉に溜められた糖分がアントシアンという紅色の色素に変化して、葉が赤く変化していくわけだ。
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ヒメジョオン

 カントウヨメナやノコンギクなどの花の姿が少なくなってくる頃だが、こちらはまだまだ元気な「ヒメジョオン(姫女苑)」。キク科ムカシヨモギ属の一年草で、花期は6月頃から初冬まで続く。頭花の直径は2センチで、舌状花は50~100枚ほど。北アメリカ原産で、日本には明治時代に観賞用に持ち込まれたが、その後、日本全国に一気に雑草化していったようだ。一つ一つの花は小さくて可愛いが、その繁殖力は強烈で、日本の侵略的外来種ワースト100に挙げられている。
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