O'kashira

うだうだ

フル・イングリッシュ・ブレックファスト

2009-08-03 14:04:08 | 食らうや食うや
 食べ物を話題にすると反応がいい、そこでまた。
 これは英国の食事の中でいちばんうまいと言われている食事、その名は
Full English Breakfast。まずいものを食べたくなければ、この朝食を1日3回食べろと言う。そんなに英国の食事がまずいかと言えば、決してそんなことはない。きっとまずいと言い続けている人は、ツアーでお仕着せのレストランしか行ったことがない人だろう。田舎のおばあちゃんが作ってくれるB&Bの料理はおいしいし、最近のパブ料理も捨てたものではない。
 この朝食、イングランド圏内(正しくは国内)ではFull English Breakfastで通じるが、スコットランドやウェールズへ行ってFull English Breakfastといって注文すると嫌な顔をされるか、無視される。スコットランドならスコティッシュ、ウエールズならウェリッシュ・ブレックファストと言わないと機嫌が悪い。われわれから見ると英国は一つの国なのだが、英国は5つの国の連合王国。国という意識が強い。アイルランドへ行けばアイリッシュ・ブレックファスト、コーンウオールは国ではないが、ここでもコーニッシュ・ブレックファストと言う。
 中身は国により違いがある訳ではないくだいたい同じ。
英国のソーセージ
ショルダーベーコン
キノコを炒めたもの
トマトをグリルしたもの
卵料理
揚げたパン
ベイクドビーンズ
血で固めたソーセージ、ブラックプディングが付くこともある。このほかに、シリアル、フルーツ、ジュース、コーヒーか紅茶、トーストが付く。観光客はこれを毎日食べるのだから、太ること確実。
 この朝食の中のベイクドビーンズ、僕はこれが大好きなのだが、これはどの宿に泊まってもほとんど同じ味。なぜならこれは僕の想像だが、豆を煮るのが難しいことは洋の東西を問わない。で、これは絶対ハインツの缶詰、ベークドビーンズを使っている、と思っている。
 ならば同じものが日本でも味わえる。英国のトラディショナルな料理、ビーンズ・オン・トーストが家庭でも作れる。トーストをこんがり焼きバターを塗り、ハインツの缶詰をチンしてこれをかける。それだけ。

 僕はこの国を表すとき、必ず英国と読んでいる。なぜなら、英国を英語でいうとイングランド。英国へ来て英語で英国を呼ぶとEngland。ウェールズへ行ってイングランドと言ってしまうと「ここはウェールズです」と言われてしまう。
 では英国全体を英国ではなんというかと言えば、グレートブリテンか、ユナイテッドキングダム。まあ会話の中ではブリテンかな。

ちょっと理屈っぽい英国雑学講座でした。


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2 コメント

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もちろん (O'Kashira)
2009-08-12 01:49:14
混ぜたやつをバタ付きパンにのせて。
こうするとなんであんなに旨いんだろうね。
きっとあのビーンズは、業務用のハインツではない
"ホインツ"とかいう3流メーカーのでかい缶詰がきっとあるんだよ。
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Unknown (りょう)
2009-08-11 23:15:41
お~、うまそうですね。
ぐじゅぐじゅにして食べました?

ところでベークド・ビーンズですがホテルでもどこでも間違いなく缶入りだと思います。
ただ普通のB&Bあたりではおそらくハインツよりもっと安いベークド・ビーンズを使ってると思います。
ハインツのは他のに比べると高いんです。
学生時代を思い出しますよ。
財布が寂しいときはテスコがどこかの安いビーンズでパンをかじってました。
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