O'kashira

うだうだ

同級生の中西くん

2011-12-31 15:49:42 | 横浜の空の下

 僕の出身高校は高校なのに卒論があった。同級生の中西くんは菊の交配をテーマに選んだそうだ。先日中西くんにあったら、リタイヤし時間ができたので高校時代の卒論のテーマを実践しているという。菊の品種改良をしている。昨年交配した菊が咲いているというので見せてもらった。中でもこの菊は花弁の表は黄色だが裏には赤い斑が入っている。

 なかなか面白いので2鉢いただいてきて1鉢はうちの庭に、もう一鉢は奥多摩に住む友人の庭に植えた。
 名前はまだない。交配し咲いたばかりなので便宜的につけたK5という記号しかない。そこで作者の中西くんの許可をもらい僕が名前を付けた。

『みつる秋』

どうだ、いい名前だろ。と僕は思っている。

最後の忘年会

2011-12-27 17:46:57 | 横浜の空の下

 友人宅へ今年最後の忘年会へ行ってきた。
 その家は東京郊外、小高い山の中腹にある。築百年は優に超そうという茅葺き屋根で囲炉裏のある家だ。集まったのは40年来の山の仲間と大学の同窓生の4人。残念ながらこの家の主はもういない。彼の偲ぶ会をすませ、そのお疲れ会を主のいない囲炉裏を囲み、主が好きだったすき焼きを久しぶりでやった。当初、肉は少し、ネギとシラタキ、焼き豆腐をたくさん食べようと思っていたのだが、思いのほか久しぶりの牛肉がうまく、いい年をしたオヤジが肉をほおばり酒、焼酎をあおり、明け方まで冗談を言い続けた。腹の皮がよじれた。
 もちろん遠いところなのでその晩はその家で泊まり、翌朝、またビールから始まった。囲炉裏の火は昨日のまま、魚を焼き、餅を焼き、うどんを食べ、宴は冬の陽が山の端にかかる頃終わった。
 遠くの山の上には黒い雲が漂い、明日の天気を暗示していた。
 

 

聖地にて

2011-12-19 21:24:35 | 横浜の空の下

(ちょうどうまい具合にピンぼけの写真。モザイクの手間が省けた)

 ここは日本のブラジル音楽の聖地、青山のライブハウス「プラッサオンゼ」。何十年ぶりかでこの聖地に昔の仲間が集まった。
 プラッサ・オンゼとはリオ・デ・ジャネイロにかつて存在したプラッサ・オンゼ・ヂ・ジューニョ(6月11日広場)からつけられた名前。サンバを競技スタイルでカーニバルを行ったのがブラジル・リオデジャネイロの『Praça Onze』だった。いまは地下鉄の駅名とモニュメントを残すのみだ。
 この夜はブラジリアンギタリストナンバーワンで30年来の付き合いのある渡辺幹男さん、ジャズ、ロック、ベンチャーズ、演歌、ブラジル音楽と間口の広いドラム界の巨匠、三浦晃嗣さんのデュオ。
 前半はマニアックなブラジリアンナンバー、そして知らない人がいないほど有名になってしまった『ガロータ ジ イパネマ』をこれまた聞いたことがないようなアレンジで楽しませてくれた。
 後半はイロモノの時間。ブラジル好き、サンバフリークが他人の迷惑かえりみずこっそり持ち込んだ楽器を取り出しバトゥカーダ、つまりブラジル音楽のサンバのスタイルで、主にメロディーや歌のない打楽器のみの演奏。あのパレードの時に演奏するスタイルで大騒ぎ。

 3月のあの日以来ひかえていた音曲をここで解禁。
 日本のサンバの聖地でブラジル気分。最高に気持ちよかった。

いらっしゃいまし~

2011-12-15 14:58:45 | 横浜の空の下

 浅草橋で鮒のすずめ焼きから始まったというつくだ煮の老舗鮒佐。つくだ煮といえば甘辛いものと相場が決まっているが、ここ鮒佐は違う、甘くない。甘くないが決してしょっぱくはない。素材そのものの味が生きていて甘さも感じる。
 大きな硝子戸を開けると店の中は醤油の香りが鼻をくすぐる。奥から女将が
「いらっしゃいまし~」
そう、"いらっしゃいませ"ではない、"まし"が正しい。つまりようこそいらっしゃいましたの略が"いらっしゃいまし"である。
古い江戸の味は味覚ばかりではない。



 
値段を聞くとびっくりするが、この味なら納得のつくだ煮。