これは消防署の車庫ではない。横浜市を流れる鶴見川の下流部にある鶴見漕艇場の艇庫。2年ほど前からはじめたロウボート、老ボートではない。夏の間は忙しくてできなかったが、ちょっと涼しくなってきたので復活した。
艇庫の中は普段は見ることのできないボートがいっぱいだ。一人で漕ぐシングルスカル、二人で漕ぐダブルスカル、四人で漕ぐクォドルプル、八人で漕ぐエイト。ほかにカヤック、カナディアンカヌー、レース用カナディアン、ウェーブスキーなど、珍しいボートだらけ。
これらのボートは低価格でレンタルすることができる。ただし、スクールはしていないので、はじめは誰か経験者を捜し教えてもらわなければならない。
僕の場合は、TKO田んぼ仲間が大学時代漕艇部だったことから、彼を無理矢理引っ張りだし1日講習をしてもらった。そして次回からは、漕艇場の職員であるO氏が教えてくれることになった。O氏は社会人のボート部にいて、いまでも大会に出場し高成績を収めるほどのベテランオアーズマン。
久しぶりに乗ったスカルはさすがに怖かった。10分もすれば感覚が取り戻せこわごわながらスイー、スイー、と自分では思っていたのだが、件のO氏は休憩時間にローイングマシンを川岸に持ち出ししっかりと僕を監視。もちろん救助艇にエンジンもセットしてあった。