O'kashira

うだうだ

群れる

2011-04-28 23:05:21 | 横浜の空の下




 横浜、慶応義塾大学日吉校舎脇を流れる矢上川。慶應の丘を形成するにあたりなくてはならない川だ。西日に反射したその川面が揺れていた。よく見ると無数の魚、鯉だ。それもかなり大きな鯉が寄り添うように群れていた。
 ちょっと不気味だ。

いわきから福島ー3

2011-04-24 01:00:51 | 横浜の空の下

 いわきから福島へ行くには海岸沿いの国道6号を行くか、山の中の399号を行くか2つのルートがある。6号の方が道は広く高低差も少ないのでらくだが、いくつも続くコンクリートの建物が不気味で山の中の道を通ることが多くなった。
 399号を北上すると小川町を抜け双葉郡川内村に入る。途中、天山文庫という小川町出身の詩人、草野心平を記念した建物がある。茅葺きでモダーンな作りで、中には囲炉裏がきってあった。
(天山文庫 http://www.kawauchimura.com/tenzanbunko.html)
 この時は墓探しをして、見つけたら墓参りをして来ようという旅だった。親の墓でも親戚の墓でもない。画家、作家である辻まことの墓だ。川内村の長福寺に建てたということは知っていた。その長福寺へ向かう途中寄ったのが天山文庫だった。
 板の間に上がり込み展示物を見ていた。するとこの建物が昭和41年に落成した時の芳名録が置いてあった。ぱらぱらとめくってみてびっくりした、なんと辻まことのサインがあるではないか。草野心平と辻まことは「歴程」の同人。長福寺も草野心平の紹介らしい。
 川内村は中心部を緩やかな川が流れるのどかな村だった。長福寺はすぐに見つかった。住職に墓参の旨を伝え場所を聞いた。ウラヤマに自然石を使った墓石はあった。
 ヤマを下り住職に礼をいうと、「まあ、上がって一服していきなさい」と言って奥の冷蔵庫からアイスキャンディーを持ってきてくれた。しばらく世間話をし寺を後にした。
 もうあの墓には墓参はできないかもしれない。住職はどうしただろう。被災者検索をしても出て来ない。
(写真と記事の内容は関係ありません。)

いわきから福島ー2

2011-04-22 22:51:45 | 横浜の空の下

 いわきには変わった川がある。本流の名前はわからない。最終的に夏井川に合流し太平洋に注ぐ。
 普通川は山から流れ海へ注ぐのだが、この川は最後の最後、海へ注ぐところで海に拒否されてしまった。つまり海が荒く砂が河口部を塞ぎ水は行き場を失ってしまった。仕方なく低い方へと海岸と平行に数キロ流れ夏井川の河口部で合流する。この間は『横川』と呼ばれている。
 海の水も入るためこの横川は汽水域で、僕の好きなハゼが釣れる。それもかなり大きな奴が。それとこの川には6~8畳ほどの大きさの四つ手網がたくさんかけられている。シラウオか、ウナギの稚魚を取るためだと思う。
 そばには温泉(鉱泉)もあり、すごく牧歌的な風景で気に入っていた。
 どうなっただろうあの横川は。
(写真と記事の内容は関係ありません。この川もすごく変わった流れをしているね。)
 

いわきから福島-1

2011-04-20 22:30:53 | 横浜の空の下

 北茨城から福島、今もっとも注目されているパワースポットだ。
 何度も行っているのでいつ、どこへ行ったかはっきりは憶えていないが、断片的な記憶をたどってみようと思う。

 ある放送局の自然番組の企画で100人ほどの聴取者を連れ、いわきの北、木戸川という川へサケの遡上を見に行ったことがあった。小さな川だが河口から数百メーターの浅瀬にはサケが背びれを出し泳いでいた。もう産卵寸前だったのだろう、泳ぐサケの下流にはカモメが群れ、流れてくるイクラを待ち受け大騒ぎをしていた。
 百メーターほど上流には漁協が作った採卵用の捕獲水車があり、そこでサケの四年間は終わる。採卵用とはいえ、どんな理屈をつけているか知らないが観光客に取れ立てのサケを売っていた。僕が連れて行った客は、サケの遡上を涙を流さんばかりの顔をして見ていたのに、売っていると聞くと我先にと買いあさっていた。ブナ肌(婚姻色)になったサケの身は、ぱさぱさでちっともうまくないのに。
 帰りに近くの整備された公園でバーベキューをして帰った。この公園は原発からのご褒美だ、きっと。遠くにコンクリートの構造物が見えた。
(写真と記事の内容は関係ありません)

18年目の春

2011-04-18 18:10:03 | TKO Gazett

ちょっと遅れた春の準備。
♪揺れた揺れた~、こらえきれずに揺れたっけ~。
でも田んぼにダメージはない。あの揺れで怖がったモグラが避難してくれればいいんだけれど。
今年も低農薬コシヒカリの栽培に第一歩を踏み出した。
今年は絶対米不足になるぞ!

ついに!

2011-04-16 18:03:09 | TKO Gazett


 ついにうちも被災してしまった。
 南風の強く吹いた日、天井から「ガチャン」という音が聞こえた。
たいしたことはないだろうと思っていたら、屋根の上にあったTVアンテナが横たわっていた。
 僕は屋根の上はあまり好きではない。ヴァイオリンも弾かないし。
 すぐに電話帳を探した。