まだまだいい雪がたっぷりある山に後ろ髪引かれながらスキー場を後にした。実はこの日、解禁したばかりの川へヤマメの顔を見に行こうと思ったのだが,気温が低くおまけに深い霧。川はあきらめ戸隠中社へお参り。こんな深い霧にはなかなか出会えるものではない。霧の中にそびえる樹齢700年の大杉、なかなかいい風景だ。
その足で戸隠の集落の下、柵へ。これ一字で「しがらみ」と読む。《動詞「しがら(柵)む」の連用形》。ここの集落の小学校が廃校となり新しく戸隠地質化石博物館となり公開されている。
新しくと断ったのは,つい数年前までこの建物のすぐ前にある木造校舎が博物館だったが,新しい方の鉄筋校舎も廃校となった為こちらが地質化石博物館となった。
地質や化石の展示は分かりやすく,なるほどとうなることばかり。その展示によるとここ戸隠はその昔海の底だった。つまり糸魚川から静岡を結ぶ中央構造線の間にあったのが戸隠。ここが隆起し山岳地帯となった。その証拠がこれだ。ホタテ貝の化石が方々から出土している。
化石とは見えないほどきれいで,まるで貝そのものではないかと思うほど。
戸隠の山も高原も花もソバもいいのだが,こんな施設で化石探しというのも楽しい。
久しぶりにアカデミックな旅を楽しんだおじさんたちでした。(O'Kashira+murot)
戸隠地質化石博物館 http://www.avis.ne.jp/~kaseki/