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O'kashira

うだうだ

稲刈り -TKOもてぎ-

2007-09-24 10:38:42 | TKO Gazett


4月7日の田起こしから始まった2007年の米造りは、9月22日に最後の稲刈りをして終わった。約160日、霜が降った日もあった。梅雨のしとしと雨、あの暑かった夏の日差し、台風に耐え、稲はたくさんの実を付けてくれた。豊作とは言えないが、昨年より収量はややいい。
 先週、刈り取ったばかりの米をサンマで食べた。ものすごくうまい。昼夜の温度差のある山間地で育ったせいだろう、甘くモチモチとし、おかずがいらないほどだ。
 今年はコンバイン(刈り取り機)を新しくしたため、作業はずっと楽になった。でも秋の雨のおかげで、田んぼの一部分は田植えのときのようにドロドロ。みんなでひとかぶひとかぶ手刈りをしなければならなかった。今年の米が特にうまいと感じるのはこの作業のせいかもしれない。それにしても自分で作った米はうまい。すごくうまい。

秋の実り

2007-09-05 10:34:00 | TKO Gazett


あれほど暑かった夏が急に秋っぽくなってしまった。このまま涼しくなってしまったのでは「残暑」の出番がない。
 あの暑さの最中、知り合いの百歳のおばあちゃんが亡くなってしまった。百歳のおじいちゃんはがっかり。敬老の日に夫婦で百歳ということで市長から表彰される直前だった。
 「TKOもてぎ」の田んぼは今年も見事に実ってくれた。ついこの前、田植えが終わりやれやれと思ったばかりなのにもう稲刈りだ。こうやって、僕も百歳に近づいていくんだなあ。
 この低農薬米は販売してます。山間地で、昼夜の温度差が大きい田んぼでできたおいしいお米です。保証します。量があまりないので早めに申し込んでください。

田んぼ通信

2007-05-17 16:54:06 | TKO Gazett

この写真、なんだかわかりますか。田植えされる前、苗箱で約30日育てられた稲。暖かいビニールハウスから、いよいよ田んぼデビューする朝がやってきた。根から水分を吸い上げ、葉から水滴をいっぱい出している。この苗の1本は、米1粒から発芽したもの。これが秋になるとたわわに実を付けるはず。



TKOもてぎの田植えに集まった素人軍団は13人。迎え撃つTKO指導者は4人。何しろ田んぼに入るの初めて、田植え初めて、カエルの声をこんな近くで聞いたの初めてと言う都会人ばかり。ワーッ!キャーッ!、ビシャ、ドテッ。



実はこの田植え、2条植えの機械で植えたもの。しかし、いくら機械でも植え損じがあったり、機械では入れないところがあるため、人の手で補植をしなければならない。そこで出撃したのが素人軍団。何しろ機械を操作した指導者も、毛が生えたばかりのベテラン素人なので、彼らの仕事はたっぷりある。



かくして連休の3日間、無事田植えは終了した。ただし、苗を植えると同時に「痛み」という苗を腰に植えてしまった人がいるらしく、今度は腰に「針」を植えたとか。
しばらくはこの谷にも静寂が戻るだろう。
あとひと月もすれば蛍が飛び始める。

春の始まり

2007-04-17 16:32:06 | TKO Gazett

十数年前から始めた栃木県茂木町での米づくり。畦の水漏れを直し、三反二畝の田んぼに水を入れ肥料を撒いた。いよいよ今年の米づくりのスタートだ。水を入れると待ってましたとばかりにカエルが鳴き始める。日本の新年度が4月からというのは、きっと米づくりから来ているのだろう。


昔、まだ米づくりを始める前、写真の奥の方にある雑木林を借りた。そこにツリーハウスを造り、サウナ小屋を造り、夏も冬も毎週のように遊びにいった。ある日、山の持ち主のTさんが「米作ってみねえか?」。そこで興味を持っている友人を集め、『TKOもてぎ』というグループを作った。TKOとはTanbo Keeping Operationsの頭文字。低農薬の米は自分たちだけでは食べきれないほどできた。今は地元の食材を入れた「もてぎパック」を作り販売をしている。その収益は微々たるものだが、苗代や肥料代にあてている。これっぽっちの収入で農家はやっていけるのか心配になるような額だ。山間地は昼と夜の温度差が大きく、蛍がすむきれいな水で作る米の味は本当にうまい。
茂木の米と大洗の魚、俺は本当に贅沢だ!