アマチュア無線局 JO1KVS

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Eスポシーズン ハイバンド用垂直アンテナを作ってみよう

2024年07月14日 00時34分56秒 | アマチュア無線
垂直系のアンテナ、市販品も多くあるけれど、自分で簡単に作れちゃうのでやってみましょう。
用意するものはグラスロッド4.5m
細めの電線20m程度(多めに用意しておくこと)
同軸ケーブル
同軸ケーブル用コネクタ

グラスロッドを立てる何か
 竿立て(釣具)
 ビーチパラソル立て(レジャー用品)
 ポール立て(キャンプ用品) など

これだけです。
グラスロッドは5.4mものを手に入れたいですがなかなか売ってないですね。4.5mならばホームセンターの釣具コーナーでも見かけます。逆に釣具屋さんではカーボンロッドが主流でグラスロッドを見つけるのは難しくなってきています。
ザックに入るようなサイズのものがあれば是非1~2本買っておきましょう。

アンテナの概要はこの図の通りです。

まずはエレメント(オレンジ色の部分)。これは1/4λで作ります。

まずは21MHzで作ってみます。
21.2MHzとして計算すると、
1波長が300/21.2=14.15m 1/4波長は3.54m 短縮率がかかるので実際はこれで長過ぎることになりますが、3.5mで作っておきます。
これを立てたグラスロッドに軽く巻きつけるようにします。
釣り竿の先端にはリリアンが付いていると思います。これは釣り糸をチチワにして引っ掛けるためのものですが、これを利用しましょう。リリアンの先端には結びコブを作っておきます。エイトノットが良いと思います。
そこにこのエレメントをどう付けるか。
私の場合エレメントを折り返して針金入りビニール結束紐で括り、折り返し点と結束紐の間の輪にリリアンを通し、結束紐をスライドさせて輪を小さくしリリアンが抜けないようにしています。
竿を回しながら竿全体にエレメントを数回巻き付けます。

カウンターポイズ(緑の部分)。これは厳密に1/4λで作る必要はありません。少し短くても大丈夫。4本以上が良いです。3m5本とか、4m4本とか。
これは地面との容量接続のためのもの。
放射状に地面に広げておきます。
これがアース代わりになるわけです。アース代わりが出来ると鏡面としてエレメントが映る。すると合計1/2λのアンテナ(垂直ダイポールのような)になる。そんな理屈です。
ただこれ、広げた地面次第で機嫌が変わるので、少し気難しいアンテナです。広げ方を工夫するなどして機嫌を取ってください。(なかなか正解が無く永遠の課題かも)

仕上げはエレメントの長さを先端を折り返す量を調整してください。折り返した電線は元の先に絡めておきます。(垂らすと短くしたことにならない)

フルサイズのアンテナなのでEスポが開けていればとても楽しめると思います。

続いてオフセンター給電タイプにチャレンジしてみましょう。

構成は図の通りです。

こっちのほうが簡単ですね。
こんなので機能するの?とお思いでしょうが、はい機能します。皆さん車でお使いのノンラジアルアンテナはもっと極端に端っこで給電しています。まだこれのほうがおとなしいですよね。
全長が1/2λになれば機能します。

3:2くらいが良好です。(図は3:1くらいだけど・・・)
ここでは、エレメントを4m、コールドエレメント側を3mとしてみました。
4.5mと2.5mでもいけそうです。5mと2mでは?出来ないことはありませんが程々にしておくのが良いです。やり過ぎるとSWRが落ちにくくなります。(実験するのは楽しそうですね)

エレメント側を長くすることで見かけの給電点の地上高が上がり、輻射効率は良くなります。
アース側(緑の線)は地面と容量結合させたくないので地面に置くより宙に浮かせたほうが良いです。
実は先に紹介した1/4λの給電点のインピーダンスは50Ωより低め。なので同調すると逆にSWRが少し上がる、という結果にもなります。(気にはならない程度ですが)インピーダンスも高くなりますので50Ω前後に上がってきます。

さて、4mのエレメントは、18MHzで1/4λになるので、コールドエレメントを地面に着けたりアース増やせば18MHzのアンテナに、宙に浮かせば21MHzのアンテナに変身します。

このアンテナなら持ち運びも簡単で軽量ですから、IC705やFT817などお持ちの方は是非作ってどこかで立ててみてください。

こんなコネクタを給電部で使うとエレメントをいろいろ交換して遊べます。


コメント
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