アマチュア無線局 JO1KVS

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ポータブル電源の選び方

2022年06月22日 13時20分47秒 | アマチュア無線
ポータブル電源、要は充電池とインバーターが一体になった商品です。
バラバラよりも一体化することで使いやすさを実現しています。

充電方法は専用DC端子で、AC100Vからアダプタを介してをメインに、太陽光パネルから、シガーライターソケットから、等に対応し、14-40Vの充電入力端子が付いているものが多い。
車からの充電は電圧がもう少し欲しいせいか苦手な機種もある。現地に向かいながら充電しようと思ってもイマイチ充電できていないことがあり得るから気をつけたいところ。
なぜこうなるかと言うとリチウムイオン充電池の1セルの満充電に必要な電圧が4.2Vだから。全て並列なら足りるけど3つ又は4つ直列に組んだものがさらに並列に組まれているので、12Vを直接入れても満タンにならないのです。車は発電中は14Vを超えることもあるのでなんとかなることもありますが、エンジン切ると12Vくらいなのでポータブル電源を充電するのが苦手なのです。
リチウムフェライトは1セル3.8Vなのでこちらを3つ直列に組んだものを採用している製品の方が車との相性は良いかも知れません。

出力はAC100V(正弦波が出るものが良い)(50Hz、60Hz切替機能付きが良い)、USB5V、USBCでマルチな電圧(ここへの充電も出来るものもある)、DC12Vシガーソケット、DC12V端子等が用意されている。スマホを乗せただけで充電できる機能を搭載しているものもある。
あとお決まりのLED照明。キャンプや停電、災害時を想定しているのでしょう。

以前は容量と最大出力電力が比例しているのが当たり前でしたが、最近は容量が小さいものでも上位機種と同じ電力が出せる(持続力の違いのみ)と言うものも出てきている。

殆どがAC100Vで何ワットまでいけるのか、何時間使えるのか、と言う一般人向けの性能が示されています。

電子レンジを動かしたい人は1000Wと書いてあっても厳しいです。1000Wを1分間は超えられる製品なら600W出力のレンジが使える事もある。うちのレンジで600Wモードではしっかり1分で落ちました。
電子レンジの「自動温め」は曲者で、最初600W出力よりもかなり強く照射するものもあるのでもしそうだと自動を使うと即落ちます。1000Wまで耐える電源ならレンジは500Wで使用し、出来れば50Hz側で使えるものが良いでしょう。安くて500W出力の小型のレンジの方が相性がよいと思います。
ドライヤーは1000Wクラスの電源でも厳しいです。1分動いて欲しくても即落ちします。突入電流が大きいからかと。弱いドライヤーを買っておくと良いでしょう。
余談ですが60Hzの方がパワフルになる分電力を消費する家電は50Hzにすることで省エネになりギリギリだった製品が動くことがあるので試す価値アリです。

これら大電力が必要な家電を無視すれば400W~600W使えるコンセントがあればキャンプで不自由することはないでしょう。
電気毛布は意外と少なく、数十ワットです。
売れ筋の主力モデルがこのクラスですね。

我らは一般人ではないので、DC出力の方が大事ですね(笑)。
12V端子が何アンペアまでいけるのか?
12Vなのかそれ以上?それ以下なのか、ノイズは出るのか出ないのか。
12Vはやはり10Aまでが殆ど。これはちょっと残念。
車と同じ15Aは欲しい。15A無いと50W運用にはちょっと足らない。
電圧も13.8V欲しい。13.6Vという製品もあるにはあった。電圧は合格。これで15A出てノイズ無ければ買うけれど。
DC出力がいまいちだと、パワー落として運用するか、AC100V用直流安定化電源を持ち歩かねばならなくなる。もし、DC13.8V連続15A得ようとしたら変換ロスゼロの理想状態でも207W。理想はあり得ないので余裕をみて300Wは使うかな。
そう考えると中堅のポータブル電源は必要ですね。
これで半日の運用は充分可能です。
送信しっぱなしはしませんから。

その他の選ぶポイントとしては充電能力。同じような容量、出力でも充電時間が倍速になった機種も出てきています。
これはかなり使い勝手がよくなります。

リチウムも先ほど少し話題にしたリン酸鉄なんとか(Li-Fe)と言う物を使うようになったりと、似たような中にも大きな違いがあります。

無停電電源装置として使えるものとかは家の無線機の一部でも繋いでおけば停電時も無線が寸断されずに済みます。(電池の寿命が短くなるものもあるので要注意)、

旧製品のたたき売りでも十分使えるけど差はよく確認しておいた方が良いですね。USB-Cは古い機種には付いてませんし。

ノイズに関してはネット上にもレポートが殆ど無いのがつらいところ。出力オンで無線出来ない!と言うものも実際ありますから。

もう移動運用で発電機回す時代では無いかも。いろいろ比較してみてください。
コメント
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