1日目、夕食後、夕日を見ようと山小屋の外で待機したが雲、霧は晴れず、残忍。
あとは部屋に戻るだけ。
すでに照明の落ちた相部屋では眠っている人も多く、自分ももう寝るしかない。
とはいえまだ夜の8時前。
自宅みたいにテレビでも見てれば簡単に落ちるのだろうが、寝ようとして目をつぶってもなかなか眠れない。普通の布団の半分の幅の中で、隣に気を使って、部屋中のいびき、寝息、歯ぎしりの大合唱の中、4時間以上眠れなかった。
胆石で入院した時、夜9時消灯でなかなか眠れなかった時を思い出した。(毎日の事になると眠れるようになる)
日付が変わった頃から朝3時までは記憶がないから一応眠れたのだろう。
朝4時頃からほとんどの人が起きて支度を始めている。
山頂近くの小屋だから日の出は見ないと大損である。自分も上着を着てカメラを持って山頂へ。
天気に恵まれていい景色が楽しめた。
これぞ、山の醍醐味。
朝日が山に徐々に当たっていく様をモルゲンロートと言う。
昨日登った白馬大雪渓を見下ろす。
山肌も朝日でくっきり。
一旦小屋に戻り、朝食、すぐに出発の準備をして、白馬大池を目指す。予定より少し早く出発できた。
登り返して再び白馬岳山頂。今回、3回目の山頂。FT2DにダイヤモンドのRH770を装着してCQ。神奈川県相模原市南区と交信し終わった誰にも呼ばれなかったので終了し、先を急ぐ。
先を急ぐとはいえ絶景と高山植物の連続で、写真を撮りまくるから全く速度がでない。
予定時間を大幅に遅れていく。
帰りの特急の時間は決まっている。
遅れはやばい。
ちなみに白馬岳から小蓮華山を通り、白馬大池までの稜線歩きは絶景ルートで、「坂の上の雲」と言うドラマのエンディング映像に使われた素晴らしいところ。
朝は日本海も周囲の山も楽しめたがだんだんと雲がわいて遠くが見えなくなってしまったのが残念だった。
白馬大池が見えた!
白馬大池手前では至近距離で雷鳥と出合い、写真を撮りまくる。これでまた遅れる。
白馬大池山荘ではしばらくくつろぐ予定だったが出発したい時間に到着。時間が無いが食べていきたい。エビピラフを頼んで元気回復。
そしてすぐに出発。
このあと栂池自然園までは楽な道ではなかったが、とにかく急いでトータル40分挽回。
難所
この湿原はオアシスだったが、後の下り坂は滑りやすくて辛かった。
なんとか予定の時間に間に合った。
この間撮影を封印して急いでいたので写真がほとんど無い。
ソフトクリームを食べてからロープウェイ、ゴンドラと乗り継ぎ、予定のバスには余裕で間に合った。
欲張って、リゾートビューふるさとに乗ろうと予定変更。バスだとギリギリ。
タクシーに乗ってしまおう!
最寄り駅は白馬大池駅だがリゾートビューふるさとは停まらない。南小谷駅だと発車時間に余裕がない。白馬駅なら余裕がある。白馬駅に向かった。
列車の指定席はスマホで確保。みどりの窓口できっぷを受け取り、無事リゾートビューふるさとに乗車。
車内販売もある。
豪華な座席と大きな窓から見える絶景を楽しみながら松本へ。
絶景ポイントでは徐行運転してくれる。大変ありがたい。
松本は「松本ほんぼん」と言う大きなお祭りで賑わっていた。行き交う人達も浴衣を着て楽しそうな顔している。
リゾートビューふるさとに乗ったので松本では一時間ほど余裕が出来た。
名物山賊焼を食べ、予定のスーパーあづさ32号で八王子へ。
あずさも車内販売があるが、混んでいたのか人気なのか、12号車には全くと言っていいほど姿を表さない。夜遅いあずさなら何度も来てうるさいくらいであるのに。上野原あたりでやっとワゴンがやってきた。きっと大忙しだったのだろう。信州りんごジュースをいただいた。
八王子であずさを見送る。
八王子からは路線バスで楽々帰宅を狙っていたのだが・・・なんと、ここもお祭り「八王子祭り」、松本も凄い賑わいだったが八王子も凄い!。祭りから帰る人でバスは満員、次のバスは20分後だが、待てば座れそうだったので待つことに。そのバスも出発時はパンパンで座っていても居心地は辛いものがあった。静かで快適な旅の最後を想定していたのだが・・・。
天気もまあまあ、無線も楽しめて概ね大成功な山行だった。
次に行くときは山小屋の個室を押さえて出入りしやすくし(相部屋はトイレ行くにも気を使う)夜間山頂運用とか星空観察とか楽しめたらいいな、と思った。