長電話

~自費出版のススメ~

ROOKIESとアストロ球団

2009-06-02 | アート
ROOKIESというテレビドラマ、映画が流行ってるそうなので、野球ドラマなら面白かろうと、ちらっと見てみました。見たシーンは試合中にもかかわらず、選手や監督のやりとりや葛藤の描き込みが延々と続くところで、唐突に怒ったり泣いたりするキャラクターにびっくりしました。

私は水戸黄門のようになってしまった「ごくせん」とか「金八先生」とか能書きタレの友情ドラマが苦手だし、尾崎豊のようにあからさまな青春的煩悩が理解できない不粋者なので、残念ながらこの作品との相性もよくないのでしょう。まったく困ったものです。

試合中にやたらドラマが織り込まれ、1試合が4年くらい続く漫画に「アストロ球団」(遠崎史朗原作 中島徳博作画)があります。これもまた人生だの教訓だのがテーマの中心で野球は素材に過ぎず、SFのような魔球や打撃方法が登場するという、ドカベンやキャプテンとはまったく趣を異にした作品でした。

音楽や小説と違い、象徴化の強いヴィジュアルが既にある漫画を実写で映像化するのは大変難しい作業ですから、作品の出来不出来は問わないとしても、ROOKIESのメッセージやテーマが理解できない連中は疎外されることになっているかもしれないので、映画を見るのは慎重になりそうです。