長電話

~自費出版のススメ~

ノイローゼのために

2009-05-26 | 政治
お互い牽制しあうだけで、決して開戦しない知性と節度を持った敵との静かな対立状態の醸成を「抑止」といいます。昨日核実験を行ったキタは、果してそういった見識ある敵たりうるでしょうか、と私が心配してもしょうがないうえに、他の事件同様、2・3日経つと忘れてしまいそうですが、もっとも地震やキタの核を心配していたら、黒澤の「生きものの記録」の主人公のようなノイローゼになってしまいます。

三浦和義といい、ホリエモンといい、小沢さんの秘書といい、逮捕時にインパクトがあり、マスコミもそこを重点におき、起訴、裁判、判決と次第に忘れ去られ、われわれにとっては「去るものは日々にうとし」状態となります。断罪はすでにマスコミによってなされ、国民の溜飲をさげたり、報復感情を満たすという効果が終われば、それで十分なようなのです。

キタの核実験や弾道弾発射も日常となり、非難は自動的にコメントされ、マスコミや軍事評論家のメシのタネとなる作用しかなく、金さんは放置プレイのごとく国際社会に実態として無視され続けるというのも、キタが崩壊するよりも経済的には安全なのかもしれません。暴発するほど彼等が阿呆だとも思えませんし。