長電話

~自費出版のススメ~

ヒッピーに捧ぐ

2009-05-03 | アート
イチローが張本の記録を越えた時に、スポーツ紙は歴代の安打製造機たちを掲載し、イチローの業績を強調しました。ただ、不思議なことに彼らのほとんどはご存命。日本のプロ野球の歴史はこれほど浅いのかと感心しました。

同様に日本のロックシーンの黎明期を彩どったミュージシャンの多く、ショーケンや永ちゃん、果てはルイズルイス加部まで生きています。楽屋では健康談義で盛り上がっているのかもしれません。

忌野清志郎が亡くなりました。

彼の作品に最初に触れたのは、井上陽水の「帰れない二人」、かぐや姫の「あの唄が思い出せない」の作詞家としてでした。

もちろん子供だった私は、その作家が「シングルマン」を筆頭に素晴らしい作品を個人(バンド)でも作っていたことまで分からず、その後「トランジスタラジオ」がヒットして、化粧をした彼が流通したことでようやくRCを知り、この人があのロマンチックな歌の作詞者かいな、とその一致にはじめて驚くことになります。

細長く親指と人差し指の間が離れ、水かきが切れ上がっている彼のきれいな手の形がとても好きでした。