乾石智子「青炎の剣士」

今日も群馬は晴れ！
すごい北風が毎日吹いています。

さて 乾石智子の紐結びの魔導師第3巻「青炎の剣士」を読みました。

	青炎の剣士 (紐結びの魔道師3) (紐結びの魔道師 3)
	乾石 智子
	東京創元社

題名通り装幀も深いブルーです。

呑気で気のいい 程よい善人？3人組である
紐結びの魔導師 リクエンシス(エンス)
腕の立つ剣士マーセンサス
エンスの祐筆 リコ

そして この3人とひょんな事で道連れとなる
オルン村の星読みトゥーラ
無垢なる魂を持つユーストゥス
拝月教の軌師エミラーダ

エンスをしつこく追っていた魔導師の妄執が
元軍人で王になろうとしているライディネスに取り込まれる。

散り散りになっていた仲間が集う時
運命が動き出すのか。。。。


私のおすすめ紐結びの魔導師 おそらく完結ですね。
大好きなエンスたちの話はまだまだ読みたいけれども
とりあえず話は落ち着きました。

途中何度も涙もろい私は涙が出ました。

乾石さんのこのシリーズは
ファンタジー勘弁してよー
という人でなければ間違いなくおすすめです。

途中 何度か「奇跡」と思う場面に出会いますが
少なくともこの物語の中では「奇跡」を起こしているのは
運命のパズルを必死ではめ込みながら
なんとか生きようとする登場人物たちです。

長く生きていれば誰でも心の中に闇の一つや二つ持っているもの。
でも その闇に支配されずに生きられるエンスたちのような
いい意味での賢さや伸びやかさを持っていたいものです。

乾石さん！
次回がどんな作品になるのか
胸をワクワクさせて待ちたいと思います。

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