まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「迎え猫」輪渡颯介

2014-04-22 21:04:31 | 読書のすすめ
今日も寒かったですね。
いまは、ごろごろ鳴ってます。

さて 輪渡颯介の「迎え猫」を読みました。

迎え猫 古道具屋 皆塵堂
輪渡 颯介
講談社


古道具屋皆塵堂シリーズ第四巻です。

江戸に店を構える古道具屋の皆塵堂。
隙あらば道具の買付と称して、釣りに出かけてしまう主人伊平次。
商売になる相手以外に興味はない超現実主義小僧の峰吉。

一時皆塵堂に預けられていたが、
今は皆塵堂より大店の古道具屋銀杏屋、若旦那である太一郎。
太一郎は、幼いころより幽霊が見える体質?である。

そして太一郎の幼馴染で魚屋の巳之助。
大家である清佐衛門。

この辺がメインのキャラクターです。

古道具屋というのは曰くつきの品を預かることが多いらしい。
とりわけ皆塵堂に曰くつきが多く集まるのは、
伊平次が夜逃げしたり、死人が出た家からも
タダ同然で品物をもらうからである。

実際、皆塵堂には半端ない幽霊が出るため、
全然見ない伊平次と峰吉以外、なかなか人が固定しない。

太一郎も、かつて人に幽霊が見えるという事実を
ひた隠しにしていた過去がある。
そんな時に、結局実家を継ぐことになり、
千尋の谷方式で、皆塵堂に修行に出されたのだ。
その結果、ある程度はひらき直り、吹聴して回るほどではなくても
伊平次がもらった品を鑑定?してくれるようになった。

そして、今回のキーワードは猫。
皆塵堂には、もともと主とも看板とも言える猫、鮪助がいる。
しかし、やたら猫が集まってくるのだ。
ひい、ふう、みい、よ・・・

確か前作だと思うのだが、巳之助がやたら神様に頼んでいたのだ。
「狭い裏店で五、六匹猫を飼っても文句を言わない、
 猫好きで気立てが良くて若くて綺麗な女房が欲しい。」
と。
巳之助はその日の朝、仕入れた魚類を昼過ぎまでに売った後、
近所の猫を構って歩くのが楽しい男である。
女房が欲しいのも、どちらかというと自分がいない間猫の面倒を見てほしいというのがある。

ガタイが良く強面で喧嘩っ早いが、正義感が強く、なにより猫に優しい男である。
しかし、ちょっと・・・ずうずうしくないかい。
と思っていたのである。

物語後半、読者は知ることになる。
巳之助自身もちょっとずうずうしかったかと反省し、願い事の焦点を絞ったことに・・・

しかし、神様ぁ。^^;
いやあ、神様にもやっぱりできることとできないことがあるんだなあと知りました。

それにしても、やたらと鴨居にぶら下がりたがるのは止めて欲しい。>幽霊たち。
そりゃあ、ぶら下がると言うのは脅し方の王道でしょうけれど・・・

というわけで、今回も、幽霊てんこ盛りでした。
こうご期待!

いがぐりおは 幽霊見たことある?私はないわ~
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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コメント (2)
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