まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

7月7日 「神様のカルテ 2」

2011-07-07 21:36:51 | 読書のすすめ
今日は気温は低かったですが 
夕方になっても まだ何となく熱気が残っています。

夏川草介の「神様のカルテ 2」を読みました。

「神様のカルテ」の続編です。

長野の本庄病院に勤める 若き医師が主人公。
夏目漱石の著作を愛する ちょっと古風なセリフ回し。
しかし 医療受ける人間のために 最善とは何かということを 模索する。

今回は 大学時代の親友 進藤辰也が 
本庄病院にやってくることから始まる。

大学時代は 「医者の良心」と言われていた親友が
なぜか 変わってしまっている。


登場人物も前作に続いて 個性的で魅力的です。
主人公が登場人物を あだ名で呼ぶ時 そこに愛情を感じます。
今回は夫婦のきずながテーマなのかなという感じで
主人公の妻と主人公のふれあいに 多くページが割かれています。

亡くなっていく人達の前に 
真摯に向き合うが故に とてつもない喪失感を味わう主人公。

主人公が恩師のために 一世一代の贈り物をするシーンは
あまりに情景が美しくて 胸を打たれます。

お勧めです。

どうぞ ご一読を。

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