今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

機動戦士ガンダムUC③ 赤い彗星 著/福井晴敏 原案/矢立肇・富野由悠季 2010年4月1日 角川書店

2015-03-29 09:41:26 | ガンダム
『ラプラスの箱』を巡って勃発したテロ事件。バナージとオードリーは地球連邦軍の戦艦《ネェル・アーガマ》に収容され、『箱』を巡る様々な思惑に翻弄される。そこへ急襲をかけるネオ・ジオンのエース、「シャアの再来」と噂されるフル・フロンタル。激しい戦闘の中、オードリーの正体を知らされたバナージは、再び《ユニコーンガンダム》に乗り込んだ。彼女を守りたい―たったひとつ、自分が信じるに値する感情に従って。ガンダム最新作、白熱のシリーズ第3弾!
裏表紙より。
サブタイトルの通り、赤い彗星=シャアの再来フル・フロンタルの無双巻であると同時に、バナージが大人というものに対して大いに憤る巻でもある。
前者を読んで一瞬フゥーフゥー!となり、後者を読んでしばらくぐぁぁぁ・・・となる巻。

『人を使っていればわかる。この子には人の話を聞く能力がある。わからないなりに、相手が何を伝えようとしているのか感じ取ろうとしている。これは持って生まれた才能だよ。五歳にもなれば、そうした人の質ははっきり現れる。育てようでどうにかなるものではない。この子は特別なんだ』
当時5歳のバナージに『内なる神』『内なる可能性』について語ったカーディアス。そんなん20以上離れてる俺もよーわからんわ・・・
しかし事実その時バナージは、
 全部はわからない。でも大事なことを教えようとしている父さんの気持ちはわかる。
そう思えることが純粋に裏山。

クシャトリヤとの戦闘で戦力の3分の2を失ったネェル・アーガマ。しかし軍上層部は「箱」を巡る駆け引きで待機・退避を命令するだけ。このままだと援軍は全く期待できない。
そこで白羽の矢が立ったのが、父親が大物議員である新米リディ。「そういうの」が嫌でパイロットになったリディは当然反発を覚えるも、

「援軍が来なければ、死んだ連中の仇討ちも果たせん。頼む、この通りだ」
 テーブルにぶつかるほどに頭を下げ、ノームは肩を震わせるのみだった。自分以上の無念に震える肩を見、固唾を飲んで見守るオットーの顔も見たリディは、腹の底からこみ上げる嘆息を漏らした。
状況が状況なんだから命令すれば済む話。でも頭を下げるノーム隊長。
テキトーにご機嫌とっときゃいいだろくらいに思ってたであろうオットー艦長は見習って頂きたい。

リディが父親にお願いすればもう大丈夫、な訳無かった。
袖付きに現在地がバレていよいよ例の奴が登場。なお原因は艦長の判断ミスの模様。
「デブリの中をこのスピードで飛ぶなんて、あり得ない。先頭の一機は、後続機の三倍の速度で接近中!」
これだけなら3倍キターってところなんだけど・・・キターと思ったんだけど・・・
「言ったろう?我々の仕事はないと」
単騎でネェル・アーガマ隊を圧倒するフル・フロンタル駆るシナンジュと、援護射撃すらしない親衛隊。
親衛隊隊長であるアンジェロの言葉は続く。
「大佐と出るようになってから、わたしはまだ一度も引き金を引いたことがないんだ」
「それが我ら親衛隊の誇りだと思っている」
舐めプ・・・だと・・・。
フロンタルの技量がパネェことは散々書かれてるんだけど、どうにもさっきの「3倍」が色褪せてしまう。一緒についてきたお前らが(全力出して無いから)遅いだけなんじゃ?という考えが生まれてしまった。
それにネェル・アーガマ隊はクシャトリヤにボロ負けしてる訳だし、無双出来たところで・・・という感じもする。少数でも援軍が来たところを襲ってそれを瞬殺の方が、ストーリー上での初陣無双には良かったのかもしれない。どこのSEEDですかー?

 フロンタルが冷静に応じる。微かに顎を上げ、感情を飲み込むように瞼を閉じた少女をよそに、(三分、待とう)と無線の声が淡々と告げた。
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
「俺は人質を盾に交渉して3分待ってやるつもりが3分待たれていた」
な…何を言っているのかわからねーと思うが(ry
MSの操縦技術の次は交渉術を見せつけるフロンタル。キレ者描写が続いたダグザさんも全く相手にならない。

人質作戦を『大人のやることですか!』と止めようとするバナージだが、そもそも『不確定要素に基づいた交渉』に応じて撤退する気はさらさら無いフロンタル。もはやこれまでと誰もが諦める中、バナージはユニコーンに乗り込む。
「彼にはできる限りの装備を持たせた。RX-0の性能は折り紙つきだ。素人のパイロットでも、我々が離脱する程度の時間は稼いでくれる」
「心配は無用だ。バナージくんは戦ってくれるよ。RX-0が破壊されるまで」
ユニコーンが破壊されれば「箱」は封印されたまま。バナージを捨て駒にする気満々のアナハイム幹部アルベルト。ksg。
でもここはフロンタルの方が上手だった。『《ガンダム》の出撃は織り込み済み』で、潜ませておいたクシャトリヤとの連携で見事にユニコーンを鹵獲。操縦技術・交渉術に続いて戦術も抜かりない。

かくしてバナージは、奮戦及ばずユニコーンガンダム共々袖付きに捕えられてしまったのです・・・意識を失ったバナージが「箱」の在処を示すラプラス・プログラムの発動に気付くことはありませんでした・・・続く。

9時半回った・・・だと・・・
バナージの想いにぐぁぁぁぁってなった後、結局まとめきれなかった結果このザマだよ!
ビームマグナムだとかIフィールドだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


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