今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

機動戦士ガンダムUC④ パラオ攻略戦 著/福井晴敏 原案/矢立肇・富野由悠季 2010年6月1日 角川書店

2015-03-30 07:43:23 | ガンダム
「シャアの再来」フル・フロンタルとの戦いに敗れ、ネオ・ジオンの拠点<パラオ>に捕らわれてしまうバナージ。一方、《ユニコーン》の奪還を目論む連邦軍は、《ネェル・アーガマ》単艦によるかつてない奇襲攻撃を計画していた。強化人間マリーダ・クルスとの心の触れ合い、そして壮絶なる死闘の果てに、新時代のニュータイプ戦士たることを宿命づけられたバナージはなにを見るのか。極限の人間ドラマが展開する待望のシリーズ第4弾!
裏表紙より。
連邦のダメだこいつら・・・感の他、「マリーダさんかわいい」なんて言ってるとしにたくなる巻

「タチが悪いのは、批判だけをして自分はなにもしない人間だ」
袖付きをテロリストと批判するバナージを一喝するマリーダさん。
投票行かずに政治がどうこういう奴は反省しる。

「武力のすべてが悪なら、《ガンダム》を使った君も同罪ということになる。君のせいで、我々は貴重な兵を失った。」
「おれのせい……?」

パラオにてフロンタルと対面したバナージは、自分がやったことを突きつけられる・・・先の戦闘時の流れ弾を、舐めプしてた親衛隊が避け損ねただけなんだけど。

「いまのわたしは、自らを器と規定している」
「器……?」
「宇宙に棄てられた者たちの想い、ジオンの理想を継ぐ者たちの宿願を受け止める器だ。彼らがそう望むなら、わたしはシャア・アズナブルになる。このマスクは、そのためのものだ」
あなたはシャアなのか、という問いに対するフロンタルの答え。うわーうさんくさーい。
礼儀云々言ってあっさりマスクを外した割に、素顔を見せる気は全くないフロンタルでした。

艦載MSが事実上全滅(残ったのは半壊したリディ機のみ)するも、どうにか補給を受けられたネェル・アーガマ。しかし続けて与えられた任務はユニコーンの奪還。つまり袖付きの拠点=パラオに単艦で仕掛けることに。シナンジュ1機すら手に負えないのにどうしろと。
そりゃオットー艦長も『「くそったれぇーっ!」』と叫びたくなる。

「正しいか、正しくないかは重要じゃない。彼らにはそれが必要だった。絶望に抗い、残酷で不自由な世界で生き続けるために、この世界には改善の余地があると信じさせてくれるなにかが必要だった。それを笑うことは誰にもできない。そんなものがなくても生きていける、実体のないものにすがるなんてバカらしい。そう言いきれる奴がいるとしたら、そいつは余程の幸せ者か、世間に関わっていないかのどちらかだ。本当の意味で生きているとは言えない」
子供と戦争論で火花を散らしたバナージを諭すマリーダさん。
怪しい宗教団体に入る人らは「何かに絶望した人」なんだろうか。

 技術士官の弁に、フロンタルは仮面の下の口もとをにやりと歪めて言う。大事な話を聞き逃してしまった。動揺嚙み殺す間もなく、「アンジェロ大尉」とフロンタルの声が飛び、アンジェロは咄嗟に直立不動になった。
ユニコーンの調査に立ち会うも、肝心な話を(主にバナージへの嫉妬が原因で)聞き逃す親衛隊隊長アンジェロ。おかげで我々読者がユニコーンの「NT-Dシステム」について知るのはもう少し先のことになる。ksg。

重要な捕虜であるオードリー、民間人のタクヤとミコット、そして父親の希望によってリディも含めた4人はネェル・アーガマを降りた・・・のに、「機密に関わった以上このままでは民間人の2人が危険である」という建前で4人ともネェル・アーガマに帰還。さらには、
 思った通り、整備陣はマニュアル片手に右往左往しており、周囲に気を回す余裕はない。これならうまくいくか……。
何を企んでいるんだリディ・・・いいぞもっとやれ。

「大佐、敵の戦力が読めません。<パラオ>を陥とすには数が少なすぎます。どこかに本隊が……」
(彼らの狙いは《ユニコーン》だ。奪還の隙を作りたいだけなら、小戦力での侵攻はあり得る。予定通りだ)
「ネェル・アーガマならでは作戦」で戦力の差を埋めることが出来たと思いきや、それも読んでいたフロンタル。
うさんくさいけどあらゆる面で実力は作中トップクラス。うさんくさいけど。

「殺し文句だな……。これじゃ、勝ち目がない」
ユニコーンと共に脱出したバナージと戦場で接触したリディ。
リディの企みは、戦闘のドサクサに紛れてオードリーを地球に連れていくことだった。自分の父親に会わせるために。駆け落ちにしか見えない文だな。
バナージの『殺し文句』はホントに『なんてことを言う』としか思えなかった。キャラ変わってる。

袖付きが脱出したユニコーンを放っておくはずもなく、クシャトリヤとの一騎討ちに。
最初はクシャトリヤが優勢だったものの、NT-Dの発動で状況は一変。
全てはNT-Dの発動と「箱」の情報の開示がリンクしていることを知ったフロンタルが仕組んだこと。つまりマリーダさんは噛ませ犬。ksg。ギリギリのところで正気を取り戻したバナージGJ。

マリーダさんはネェル・アーガマの捕虜になり、ジンネマン率いるガランシェールがそれを追いかける。全てはフロンタルの作戦通り・・・といったところで続く。


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