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機動戦士ガンダムUC② ユニコーンの日(下) 著/福井晴敏 原案/矢立肇・富野由悠季 2010年2月1日 角川書店

2015-03-28 08:43:41 | ガンダム
謎の少女改めオードリーが若干オバさんぽく見える表紙でお馴染みのガンダムUC2巻。
『袖付き』と呼ばれる反連邦組織と、ビスト財団の間で行われていた『ラプラスの箱』を巡る謀議は、連邦軍の介入によって破局を迎えた。工業用コロニー<インダストリアル7>で始まる戦闘。オードリーを追って戦火の中を走るバナージは、純白のモビルスーツ《ユニコーン》と出会う。人の革新―ニュータイプの力が覚醒した時、《ユニコーン》はその真の姿を現した! 文壇の気鋭・福井晴敏が描く新たなる宇宙世紀サーガ第2弾!
裏表紙より。
純白と聞くと花嫁が思い浮かぶけど、あれは「あなた色に染めて(染まります)」って意味だとか?
だったら色付の人は「あんたの色には染まりませんよ」って・・・そんなことだから彼女ができない。
 なにをそんなに笑うことがあるのだろう。ベビーカーを押す若い女性がひとり、彼らの傍らを行き過ぎるのも見たマリーダは、ふと不快感を覚えた。この通行人たちも“万一の事態”に巻き込まれるかもしれない、と想像したからではない。巻き込まれる時は一瞬、消えてなくなるのも簡単なことなのに、彼らはそんなことが起こるとは夢想だにしていない。意識的にも無意識的にも自らの死を考慮の外にし、昨日と変わらない今日が続くと信じている。しょせんはそうした集団錯誤で成り立っているのが平和という状況であり、それはどうしようもなく脆いものらしいという理解が、この時のマリーダにはひどく癇に障ったのだった。
大多数の人間はこの『通行人たち』だよなぁ。だからこそいつでも動けるようにしておかねばならぬ。
(あたし、こんなにモテたの初めて。男の人って、こういうとき無闇に誘いたくなるもんなんですか?)
「ああ……。そうかもしれない。なにかやりかけのことがあるって、思いたいものな」
モビルスーツ隊の出撃直前、リディ含め3人のパイロットからデートに誘われた新米オペレーター・ミヒロの疑問に、正直に答える新米リディ。
容疑者は『いいですよ、と気軽に言ってくれたら、男は気持ちよく飛び出していけるのに。』などと内心呟いており・・・まったく若いな!
そんなリディが『半ば自棄』で発進準備をしてるところに『(あたし、ホラーは嫌いですよ)と囁きかける』ミヒロさんは、リディなんぞよりよっぽど高度な操縦技術を持ってる。
それはもう(中略)倫理観と義務感に貫かれたパイロットの反射行動だった。
8年前の文章だろうがあえて伏せる。自らの利益より守らなければならないものは間違いなくある。

コロニー内での戦闘に突入した袖付きのマリーダさん駆るクシャトリヤとネェル・アーガマ隊。
1対多でありながら圧倒的な強さを見せるクシャトリヤ。でも『マリーダとて楽な戦いというわけではなかった。」。
「なまじコロニーの中など見てしまうから、これだ……!」
通行人を気にするマリーダさんは普通の人間だなぁ・・・。

 カーディアスはそこで、勤勉実直な努力家とひと括りにされる者たちの中にも、二種類の人間がいることを知った。ひとつは、誰かに認めてもらうために、なにかを為したいと思う人間。もうひとつは、なにか為さねばならないことがあって、結果的に周囲から認められる人間。前者は、周囲の評価が前提としてあるがゆえに、大事な局面で決断力が鈍る。対して後者は、目標が常に前方に設定されているため、目先の情実や良心にかかずらわって必要な決断をためらうということがない。
そこ=連邦宇宙軍
「承認欲求」は人間の5大欲求の3番目だか4番目だっけね?そこで止まってると先に行けないと。

後事を託す相手(=カーディアス)を見つけた財団初代当主の祖父の幸福を思い、同時にそれがない自分に絶望しながらも、宇宙をひっくり返す力を持つ「ラプラスの箱」なるものを開ける鍵・ユニコーンガンダムを破壊すべくその命を削るカーディアス。
しかし哀しいかな、もはや最後の仕事をやり遂げる力は残っていなかった・・・
「しっかり!」
ここでオードリーを探してうろうろしてたバナージが登場ですよ。まさに奇跡。まさに小説ともいう。
かくして、バナージは謎だらけのユニコーンガンダムを託されることになったのであります。
「なんで……泣いてるんだ。おれは……」
アムロ、カミーユ、シーブックにウッソ・・・これはガンダムのお約束なんだろう。
俺的にはアムロの場合が1番きつい。

あとはユニコーンガンダムが変身してクシャトリヤを一蹴しておしまい・・・違った、『シャアの再来』ことフル・フロンタルがちらっと出ておしまい。
ところでこの言い回しを見てくれ、こいつをどう思う?
(過ちを気に病むことはない)
(ただ認めて、次の糧にすればいい。それが大人の特権だ)
すごく・・・胡散臭いです・・・。
そんなフル・フロンタルの活躍は3巻以降のお楽しみ。

凄くタイムオーバー。読書時間は4時半~6時だから何やってんの!だけど、休みだわっしょいとネトゲのクライアントダウンロードしたり通販頼んだりしてたから仕方ないよネ!何やっても時間泥棒だとわかっちゃいるけど数か月置きにやりたくなる。


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