映画や小説、TVゲームでおなじみの神獣・モンスターたち。力強く、不思議な力をもった存在に対するわれわれ人間の憧れは強く、畏れを抱きつつも、時に敬い親しんできた。本書はこれら異形の者たちを、美麗なイラストとともに簡便に紹介しようというものである。「不死鳥フェニックスにも寿命があった」「九尾のきつねは、めでたいときに現れる神獣だった」など、驚きのエピソードが満載! 文庫書き下ろし。裏表紙より。
「お馴染みのアイツ」から「どこのドイツだ」まで、載せも載せたり139体。
PART 1 ヨーロッパの神獣・モンスターたち攻撃力1300・守備力1550ですね、わかります。
乱暴で好色な、半人半馬の種族
ケンタウロス
英雄ヘラクレスに滅ぼされたケンタウロスたち「酒は飲んでも飲まれるな」という教訓を、ケンタウロスは教えてくれるのであります。
ケンタウロスの性格は野蛮、粗暴とされ、また生肉を食うなどとも言い伝えられている。そんな乱暴者たちの集団であったケンタウロスだが、酒を飲む習慣はなかったという。しかし、その飲酒の習慣がなかったことが原因で、事件を起こしてもいるのである。
ハロウィンの怪物は、さまよえる魂へぇー・・・あのカボチャの間抜け面がねー。
ジャック・オ・ランタン
悪魔を罠にはめた男の哀れな結末
どこかユーモラスな姿の怪物だが、もとは悪魔以上に悪賢い人間なので、けっして甘く見てはいけない。
ジャックが悪賢いというより、悪魔のほうが間抜けすぎる話だけど。
PART 2 北米の神獣・モンスターたちバカがwww
ちっとも勇敢ではない、戦闘部族の人気者
イクトミ
寝ても覚めても女、女、女――好色な元祖スパイダーマン
「そのとき、白人の大きな荷馬車が走ってきて、俺と彼女のあいだを横切るんだ」
そのまま死んどけp
先住民の危急存亡のとき――もう笑ってる場合じゃない!おまえ・・・そんなキャラじゃなかったろ・・・?
「白い座頭虫がやってくる。彼らは嘘つきで、強欲で、途中の部族を食いつくし、土地を貪りながら、ゆっくり進み、お前たちをも踏みつけにするだろう」
アホの子がアホでいられなくなるのが「侵略」ってやつなんだね・・・。
PART 3 中南米の神獣・モンスターたち完全に一致。
チリの夜空を飛びまわる異形の吸血鬼
チョンチョン
耳を翼として空を飛ぶ生首・シュールな南米版ヴァンパイア
ひとことでいえば、チョンチョンはヴァンパイアである。ドラキュラを代表とする西洋産ヴァンパイアは、コウモリと結びつけられることが多いが、この南米産ヴァンパイアもまた、翼をはためかせて夜空を飛びまわるという点で、コウモリに似ている。ただし、その外貌は異様というほかない。身体全体が人間の頭部の形状をしており、異様に大きな耳を翼のかわりとする、というのだ。生首が耳を羽ばたかせて夜空を舞う光景は、さぞかしおぞましいものに違いない。
子どもたちに海外の文化を紹介するなんて、しょうこおねえさん凄いなー。ナー?
PART 5 アジアの神獣・モンスターたち中国にはいないもんネ、カバ。
元始天尊から受け継いだ太公望の乗騎
四不像
四つの動物のどれにも似ていない、不思議な霊獣
そもそも四不像とは、ウマに似ているがウマではない、鹿に似ているが鹿ではない、ロバに似ているがロバではない、ウシに似ているがウシではないという、四つの動物に似ながら、そのどれでもないことから名づけられている。
イスラム世界で信じられた凶悪な魔神ノーム、シルフ、ウンディーネとセットかと思いきや、ソッチはサラマンダーでした・・・。
イフリート
強大な力を持つが、どこか抜けている火の精霊
イフリートは、ジンのなかでも二番目に凶悪とされ、アッラーが煙を立てぬ純粋な火から、ジンの一族をつくったときにイフリートも創造された。その割に・・・
瓶に閉じこめられたイフリートのエピソードも、人間にだまされる滑稽さが人気だ。これはヒドイ。
魔神()
造事務所の「よくわかるシリーズ」はどれも読みやすい。
・伝説の「武器・防具」がよくわかる本
・伝説の「魔法」と「アイテム」がよくわかる本
この辺も気楽に読める。
創作の世界の「元ネタ」がちょっと気になり始めた人はセットでどうぞ。
たぶん近所のブックオフですぐ見つかるんじゃないかナ☆
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