今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

ガンダム「一年戦争」 円道祥之 2002年8月8日 宝島社

2016-04-27 05:58:57 | 雑学
裏表紙の紹介文が無ーい!
全てはここから始まった「機動戦士ガンダム」、
その一年戦争を現実と照らし合わせて、戦争について考えてみようという本。
元の本は2000年5月。



第一章 どんな国が、何を目的として戦ったのか?

戦争に伴う誤算
どんな戦争も当初の計算や見通しを裏切って進行する
IQ300のギレン閣下でも誤算だらけだった一年戦争。
IQ300には到底届かない現実も、やっぱり誤算だらけで・・・・・・

誤算どころか計算もしていなかった日本の戦争

 ここで問題なのはその重大な結果ではない。山本長官が、講和をしようとしていたことなのだ。彼は日本海軍のほとんどの艦艇を指揮下に収めた、いわば海軍の総指揮官だ。日本で唯一の存在であり、軍事の要にいた人物には違いない。しかし、それでも彼は一野戦指揮官でしかない。その彼が講和のことを配慮しなければならなかったのは、日本政府がなんらの見通しも持たずに、アメリカとの戦争を始めてしまったからだ。
山本長官→山本五十六大将
「頭がバカだと手足が苦労する」ってバキさんが言ってた。



中立国
ジオン軍vs連邦軍の戦争で中立を保った「サイド6」の立ち回り方

第二次大戦のとき、ベルギーは中立宣言していたがドイツに占領された

 そう考えていくと、サイド6政府はよくいえば外交上手、悪くいえばぬえ的であるといえる。なにしろここは、一年戦争のどさくさに紛れて、あっさり独立を手にしたのだ。
ジオン兵からしたらやりきれないなんてレベルじゃないよね。




第二章 どんな軍隊組織で戦ったのか?

三軍
双方の軍隊は陸海空の三軍を持っていたか?

兄妹でタテ割りの軍隊を指揮していた!

 つまり、この2つの軍隊は合理的な理由があって分立しているのではないらしいのだ。ではなぜ、このようにムダに分けられたのか。そのあたりは不明であるが、両軍の司令官がザビ家の兄妹であることを考えると、軍事上の理由ではなく、ザビ家の過程の事情なのではないかと思えてくる。要するに、兄妹ゲンカをしないように、ふたりともに平等にオモチャを買い与えるようなものだ。
ジオンの「宇宙攻撃軍」と「突撃機動軍」の話。
『兄妹ゲンカ』に巻き込まれたソロモンの兵士もいたかと思うと・・・・・・
現実である(あった)という「三軍の仲の悪さ」、そこでも無駄死にはあったんだろうか。




第三章 どんな戦法や兵器で戦ったのか?

大量殺戮兵器
飛行機の発明から始まった無差別大量殺戮兵器の系譜

無差別大量虐殺は20世紀で終わってなかった!?

 結局、戦争は常に巻き添えを生み出すものなのである。もちろん、結果として犠牲者を作ってしまうのと、はじめから非戦闘員を目標にすることの間には大きな隔たりがあるが、それでも前者なら、犠牲者を最小限にすることができる。人類は20世紀に、あまりに巨大な戦争の惨禍を経験し、最早、大量虐殺には耐えられなくなっていたのだ。
 にもかかわらず、宇宙世紀には人類史上かつてないほどの大量虐殺が行われたのである。結局人類は賢くなることができず、喉元すぎれば熱さを忘れる生物であるということか。
「体験」が「聞いた話」になり、それが「又聞き」になり・・・・・・
皆が「教科書で読んだだけ」になったころには、もっかいありそうね(´・ω・)




第四章 戦いが終わって何が残ったのか?

戦争の終結
敗者が復活して再び戦争を引き起こしてしまうのは、なぜか?

国民の大多数に「敗戦の実感」がなかった

 連邦政府の高官は、もっと歴史に学ぶべきであった。彼らと同じ過ちを、20世紀のイギリスとフランスが、犯していたからである。
やらかしちゃったことって、大体過去にも同じようなことが起きてるよネ。



一年戦争ってこの辺どうなってんの?
→現実ではこんなことも!
「ガンダム」は話のとっかかりで、ほとんど現実の戦争話。
戦争について考える切っ掛けになるかもしれないしならないかもしれない。


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