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1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

機動戦士ガンダムSEED②砂漠の虎 原作/矢立肇・富野由悠季 著/後藤リウ 2003年7月1日 角川書店(3回目)

2016-07-09 07:41:30 | ガンダム
とーまれーばいーいのにー→1回目2回目



○ここまでのあらすじ
『砂漠の虎』はストライクが気になる。



PHASE 03


 そこまでキラを追いつめた現状に、ムウは忸怩たる気分になる。『エンデュミオンの鷹』と呼ばれた彼でさえ、キラの肩代わりはしてやれない。たった十六歳の坊やに頼らなければ、艦を守りきることさえ危ういのだ。
まぁ世の中には13歳の子供頼りの軍隊()もあるし。
アークエンジェルの大人たちも、元学生組の異変に気付いた模様。


「そういう・・・・・・戦闘のストレスに関して、パイロットとして先輩でしょ?」
「え?」
 解消法、解消法――と、ムウは考えながら、マリューを見つめる。いつも艦長として気を張っている彼女だが、自分を見上げるときだけはその表情に脆さが覗く――と思うのは、ムウの自惚れだろうか。こうしてあらためて見てみると、意外とスタイルがいい。足首がきゅっと引き締まっているあたりが、彼の好みだ。胸もけっこう大きいし、唇はキスしやすそうな、かわいい形をしている・・・・・・というところまで考えて、下心を見透かすような彼女の目が、冷ややかに自分を注視していることに気づいた。
気づくのが遅かったようだな有罪(ギルティ)!!ドギューーーン


ナタルたちはサイーブとともに『貴重な水』の補給へ向かいました。
「・・・・・・支払いは Earth Dollar でか?」
「はい、もちろんそれで結構で・・・・・・」
 ジャイリーが相好を崩すかたわら、事態についていけなくなったトノムラのめまいはさらにひどくなる。――これだけの金額を? 値切りもせず、一括で? そもそもなぜ、キサカが?
いつもカガリに付き添っている大男、キサカにはある秘密が・・・・・・。


その頃、キラはカガリと街を散策していました。
ドネル・ケバブを食べよう!
カガリのオススメ、チリソースをかけてだな・・・・・・
「あいや待った!」
 突然脇から声がかかり、二人は驚いてそちらを見やった。そして、そこに立っていた男の姿に、さらに目を丸くする。
「ゲバブにチリソースなんて何を言ってるんだ、キミは! ここはヨーグルトソースをかけるのが常識だろうがッ!」
現れしは『うさんくさい』アロハサングラス男。


「・・・・・・なんなんだおまえは」
 カガリでなくともこういう反応になるだろう。彼女は男を無視して、ドネル・ケバブにこれ見よがしにチリソースをぶっかけ、男が「ああッ!」と悲痛な叫びを上げる。
「見ず知らずの男に、私の食べ方をとやかく言われる筋合いはない!」
カガリ、イケメン!
・・・・・・ん?違った、男前!


ちゃっかり座り込んだ男とくだらない話をしていたその時!
キラたちが食事をしていた店にロケット弾が!
「死ね、コーディネイター! 宇宙の化け物め!」
「青き清浄なる世界のために!」
テロや!これはテロやで!
コーディネイターの排除を訴える『ブルーコスモス』の仕業の模様。

なお、この襲撃はあっさり制圧されました。
制圧部隊を指揮したのは、なんと今話していたアロハサングラス男。
「――アンドリュー・バルトフェルド・・・・・・!」
 小声でつぶやかれたその名を聞き、キラも硬直する。
 そう、〝ブルーコスモス〟の標的として――この街でほかの人物がありえようか?
 彼――『砂漠の虎』以外の人物が。
思いがけない遭遇。


キラ(とカガリ)に連絡がつかなくなり大騒ぎのアークエンジェルで・・・・・・
 ――もし・・・・・・キラが戻らなかったら・・・・・・。
 サイはそっと、モビルスーツのコクピットへ足を踏み入れた。まるで不法侵入をしている気分になる。いや――犯すべきでない罪を働いているような――まるで他人の女に手を出しているような・・・・・・。
 ふと自分の頭に浮かんだ思考に、サイは暗い笑みを浮かべた。
 ――ならば、キラとはこれでおあいこだ。
(元)婚約者と無機物を同じ秤に乗せるのは、うーんどうだろうか。


ストライクは、サイ・アーガイルで行きます!
 サイの口から、かすかな嗚咽が漏れる。
 醜い自分。キラを憎んで、妬んで、二度と戻らなければいいとさえ願う――汚れきった自分。それだけではなく、能力でも遠くキラに及ばないと、このとき彼は思い知らされたのだ。
自分の暗黒面を突き付けられたサイ。
彼は立ち直ることができるでしょうか?



先程の襲撃で、とっさに『砂漠の虎』の窮地を救ったキラ。
カガリの服がうわっちゃーなこともあり、
『砂漠の虎』はキラとカガリをごしょーたーい。
「ああ、あの黒子くんたち? 鬱陶しいからよせと言うんだけど、やめないんだよね」
「・・・・・・・・・・・・」
 当然だろう。今日のようなことがあったとき、『黒子くん』――護衛がいなくては話にならない。それにしても毎回、ああいうふうに周囲の一般人になりすまして護衛しなければいけないとしたら、並大抵の苦労ではすまないだろう。うちの艦長が常識的な人でよかった、とキラは内心思った。
隣の芝生を見てウチの芝生が青く見えることもある。


カガリの着替え中、キラはバルトフェルドと『くじら石』談義。
〝Evidence01〟――俗称『くじら石』は、この地球で進化した生物の化石ではない。外宇宙から偶然もたらされた、地球とはまったく異なる生命の証拠だ。全体の形状はたしかに地球上の鯨とよく似ているが、同種の生物とは限らない。問題の骨格にしても、翼として機能していたとは、誰にも言いきれないのだ。
TOLかTOHの世界とリンクしてるんだね!


「――まあ・・・・・・楽しくもやっかいな存在だよねえ、これも」
 キラは聞きとがめる。
やっかい――ですか?」
「そりゃあそうでしょ。こんなもの見つけちゃったから、希望――っていうか、可能性を信じるようになっちゃったわけだし・・・・・・」
「――この戦争の、いちばん根っこにあるものさ」
 一瞬、お気楽そうだった男の目に、物騒ななにかが光り、キラはどきりとする。
 ――まだ、終わりではない。
 ――我々はまだこの先を見ることができる。もっと・・・・・・もっと先を、もっと・・・・・・。
どこまでいくのか、どこまでいけるのか。
それがわからないから拒食も過食も無くならんのだよムシャムシャ


アイシャによってドレスに着替えさせられたカガリ登場。
まるで女の子みたいだねー
 カガリがコーヒーカップに口をつけるところを、キラはそっと横目でうかがった。彼女は平然と一口飲み下し、格別に文句をつけることもなくカップを置く。『オトナの味』がわからないのは自分だけらしいとわかって、キラはほんの少しがっかりした。
ホッホッホ、子供、子供・・・・・・
あ、ボクはオレンジジュースください。


『お気楽そうだった男』は、戦場に生きる者としてキラに問いかける。
「――戦争には制限時間も得点もない――スポーツやゲームみたいにはね。そうだろう
?」
 キラはカガリを引き寄せ、ソファを回って歩く男から目を離さず、身構える。
「なら、どうやって勝ち負けを決める? どこで終わりにすればいい?」
 ――どこで・・・・・・?
カラスが鳴いたら帰ればいいよ!


「――やっぱり、どちらかが滅びなくてはならんのかねえ・・・・・・?」
 その目はさっき〝Evidence01〟の話をしていたときと同じ、やさしくて、少し切なげな色をしていた。唐突に、彼は銃を下ろした。
「・・・・・・ま、今日のキミは命の恩人だし、ここは戦場ではない」
 あっけにとられてたたずむキラとカガリに、彼は背を向けて、銃をしまった。
「帰りたまえ。今日は話ができて楽しかった。――よかったかどうかは、わからんがね」
「敵」である男の言葉に、キラとカガリは何を思うのか。


2人が立ち去った後・・・・・・
「・・・・・・メーターが時速二百キロまでしかない車で、二百キロ以上出そうとしたらどうなると思う?」
「出るわ」
「――しようのない人、二千以上を出したいのね」
 バルトフェルドは微笑んだ。
「そうなんだ」
 知りたい。本気になった自分がどれくらい戦えるのか。どこまで行けるのか。この先になにがあるのか――もっと・・・・・・もっと・・・・・・。
ぎーんがのはてーまでーたーましぃいをよーびさませぇー




次で終われたらいいね(願望)


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