ソードアート・オンライン プログレッシブ1 川原礫 2012年10月10日 アスキー・メディアワークス

「このゲームはクリア不可能なのよ。どこでどんなふうに死のうと、早いか･･････遅いかだけの、違い･･････」
　茅場昌彦によるデスゲームが開始されて一ヶ月。この超難度のVRMMO内で犠牲になったプレイヤーは二千人にも及んだ。
　≪第一層フロアボス攻略会議≫当日。自身の強化のみを行うと決め≪ソロ≫として戦うキリトは、会議場に向かう中途で、最前線では珍しい女性プレイヤーと出会う。強力なモンスター相手にレイピア一本で戦い続ける彼女は、あたかも夜空を切り裂く≪流星≫のようで――。
　キリトが≪黒の剣士≫と呼ばれる契機となったエピソード『星なき夜のアリア』、さらに≪第二層フロアボス≫攻略戦にまつわる、とある少年鍛冶職人の悲哀を描く『儚き剣のロンド』他全三編を収録!

前袖より
ソードアート・オンライン プログレッシブ(『SAOP』)とは！
SAOシリーズ最初の舞台「VRMMOソードアート･オンライン」、
その攻略の様子をゲーム開始時からｋｗｓｋ描いていくシリーズなのだ！
クソゲー度に刮目せよ！

星 な き 夜 の ア リ ア
アインクラッド第一層　2022年11月


　それを見た俺は、内心で『やっぱり』と思った。

『≪ソロ≫』プレイヤーのキリト、
偶然見かけた『レイピア使い』に声をかけるの巻


『剣技』はベータ出身者と遜色無いほどのレベルながら、
対モンスター戦における『戦術』が見ていて『危うい』――
そんな『アンバランス』さが気になって声をかけたのでした
キリトが言った『オーバーキル』を知らないあたり、ベータどころかMMO初心者？

「････････････過剰で、何か、問題あるの?」
　その瞬間、俺は余りにも遅まきながら、目の前にうずくまるレイピア使いが、この世界では――ことにダンジョンの奥深くでは――途轍もなくれあな《女性プレイヤー》であることを悟った。

『ダンジョンの奥深く』でナンパっスか
ずいぶん余裕があるっスね(白目)
　

この『レイピア使い』、話してみると無茶な籠り方をしているようです

「････････････どうせ、みんな死ぬのよ」

『デスゲーム』が始まって1ヶ月、脱落者は2000人を超える一方、
全100層とされるフロア攻略は第1層すら終わらず
投げ遣りになっても仕方ないね
そんで無謀な連戦で疲労が限界に達してぶっ倒れても仕方ないね

　このまま何ヶ月、いや何年経とうとも、ひたすら安全な街に閉じこもり続ける道もあるにはあった。しかし、《モンスターは街に入ってこない》というルールが永続するとは誰も保証していない。

MMO初心者もといアスナの決断
そこに気がつくとは天才か
MMO初心者とは思えない危機管理意識ですなぁ


まぁ『燃え尽きる』のが前提の決断なんですけども
そして、とうとうその日が――

「助けたかったのは、あんたが持ってるマップデータさ。最前線近くに四日もこもってたなら未踏破エリアをかなりマッピングしたはずだ。あんたと一緒に消えるのがちょっともったいなくてね」

うーん『論理と効率』ですなぁ
文句の言いようがありませんなぁ


じゃあねばいばい

「あんたも、基本的にはゲームをクリアするために頑張ってるんだろ?　迷宮で死ぬためじゃなく。なら、《会議》には顔を出してみてもいいんじゃないか?」

攻略を目指すプレイヤーによる『《第一層フロアボス攻略会議》』があるそうです


会議が開かれる街までは一緒（?）に戻ってそこで解散
1人になったキリトに『情報屋』――『《鼠のアルゴ》』が声をかけました

　以前、なんでそんなマーキングをしているのか訊ねたことがあるにはある。しかし、「女の子に化粧の理由なんか訊くもんじゃないヨ」と怒られた直後に「十万コル払えば教えるヨ」と言われ、すごすご引き下がらざるを得なかった。

出世払いで訊けよやぁ！
まったく気が利かないなーこれだからソロはなー（偏見）


キリトは会議が『荒れる』ことを確信していました

　なぜなら、今日初めて、SAO世界に潜在していた一つの隔絶が多くのプレイヤーの前に晒されるだろうから。そう――《新規プレイヤー》と《ベータテスト経験者》の、埋めがたい溝が･･････。

困難を前に一致団結なんて夢物語なのよね(´・ω・｀)


会議の前に食事をしておこう

「さっき言った牛クエスト、やるならコツを教えるよ。効率よくこなせば二時間で終わる」

『やる奴はあんまいない』ってことは経験値的な効率は悪いはず
キリトは生き延びるにはソロ効率厨と即断した割に妙な余裕があるよね


『《第一層フロアボス攻略会議》』はーじまーるよー
進行は『職業は気持ち的に《ナイト》』なディアベル氏でお送りします

「一ヶ月。ここまで、一ヶ月もかかったけど･･････それでも、オレたちは、示さなきゃならない。ボスを倒し、第二層に到達して、このデスゲームそのものもいつかきっとクリアできるんだってことを、はじまりの街で待ってるみんなに伝えなきゃならない。それが、今この場所にいるオレたちトッププレイヤーの義務なんだ!　そうだろ、みんな!」

何このイケメンCVは間違いなく檜山修之氏だわ
※実際そうです


わーみんながんばろー

「そん前に、こいつだけは言わしてもらわんと、仲間ごっこはでけへんな」

おう、どうした『サボテン頭』？


『サボテン頭』の関西弁プレイヤー・キバオウは、
ベータテスターが新規プレイヤーと情報を共有しない・しなかったことを非難
この場にも紛れてるベータテスターがいるなら謝罪賠償

「あいつらが見捨てへんかったら、死なずに済んだ二千人や!　しかもただの二千ちゃうで、ほとんど全部が、他のMMOじゃトップ張ってたベテランやったんやぞ!　アホテスター連中が、ちゃんと情報やらアイテムやら金やら分け合うとったら、今頃ここにはこの十倍の人数が･･････ちゃう、今頃は二層やら三層やらまで突破できとったに違いないんや!!」

あの、VRMMOってソードアート･オンラインが世界初じゃないの？
『他のMMO』なんて今現実にあるマウスとキーボード操作なはず
MMOのシステム的な理解はともかく、操作性が違い過ぎるだろ常識的に考えて
それになまじゲーマーだと「死んで覚える」のせいで退き際を誤る可能性も


吠えるキバオウに、マッチョマンなプレイヤー・エギルが反論

「こいつに載ってるモンスターやマップのデータを情報屋に提供したのは、元ベータテスターたち以外には有り得ないってことだ」

アルゴが製作・販売している『《エリア別攻略本》』の秘密
プレイヤー全体への貢献度で言えば断トツなのに本編1巻で出番無し、
本編2巻収録「赤鼻のトナカイ」で名前のみ登場
つまりクリア時点では･･････いや断定はできない


ディアベルが話をまとめてベータテスターへの糾弾はストップ
とにかくがんばろーおーと士気はなかなか、その勢いで翌日ボス部屋を発見！
よーし2回目の会議だ

「･･････攻め込んだな･･････」

『《例のアレ》』の最新版
この覚悟はアッパレすぎる
テスターがどーのと咬みつく奴がいたらそっちが袋叩き不可避ですわ


ボスの情報があるとなれば、次は具体的な戦術の話になりますな

「――それじゃ、早速だけど、これから実際の攻略作戦会議を始めたいと思う!　何はともあれ、レイドの形を作らないと役割分担もできないからね。みんな、まずは仲間や近くにいる人と、パーティーを組んでみてくれ!」
　･･････････････････なんだと。

m9(^Д^)ﾌﾟｷﾞｬｰwwwwwwwww


この場にいるプレイヤーは44人であります
1つのパーティーの最大人数は6人であります
そして複数のパーティーをまとめた集団レイドは最大8パーティーであります
つまり――

　それをアブレたってゆうんだよー。

偶然ではなく必然
結局6人パーティー7つ+コンビ1組
戦闘での役割分担や報酬の分配について決めて今日は解散です


キリトは今回相棒となったレイピア使い・アスナに
SAOにおける集団戦闘について説明することになりました

「ああ･･････なるほど。あんた、【INN】の看板が出てる店しかチェックしてないのか」

アインクラッド宿屋事情
こういうのはNPCにそれとなく喋らせるべきだよなー
アスナが気付いてないだけかもしれんけど

　――――これでもう、いつ死んでもいい。思い残すことは何もない。

早まり過ぎぃ！ｗ
しかし･･････本編でヒロインが次々増えていくからって、
過去篇にあたるこちらでポイントを稼ごうとは汚いなさすが閃光きたないREC

「オレっちも、依頼人に三回そう言ったんだけどナ!」
　両手を広げるアルゴの顔にも、珍しく《わけ解らん!》という表情が浮かんでいた。

アルゴを仲介役にした妙な取引
キリトは断りましたが、相手の狙いは･･････？


今日はいよいよボス戦ですぞー

「大人しく、わいらが狩り漏らした雑魚コボルドの相手だけしとれや」

ぼっちコンビは取り巻き雑魚の処理役
まぁ仕様上2人だけでボスのタゲ取ると全体の邪魔だからしゃーない

「みんな･･････もう、オレから言うことはたった一つだ!」
　右手を左腰に走らせ、銀色の長剣を音高く抜きはなち――。
「････････････勝とうぜ!!」

キャーディアベルさんイケメーン！ナイトー！
果たして初めてのフロアボス攻略は成功するのでしょうか！？



他、「幕間　ヒゲの理由」と「儚き剣のロンド」を収録
500P超えでとても分厚い（「儚き剣のロンド」だけでいつもの1冊分ある）
つまりとてもお得！
※価格にはちゃんと反映されています