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小説ドラゴンクエストⅤ1⃣ 久美沙織 1994年10月19日 エニックス

2018-05-26 11:19:19 | ドラゴンクエスト
ぼくは、お父さんみたいな立派な人間になるんだ・・・・・・少年リュカは、幼心にそう強く決心していた。父パパスと共に帰ってきた故郷サンタローズには、懐かしい人々がいた。胸躍る再開の喜びも束の間、少年は、再び父と冒険の一歩を踏み出していく。ゲーム「ドラゴンクエストⅤ」を完全ノベライズ。幼年時代の大いなる旅立ちを描く第1巻、待望の文庫化!
前袖より
超有名RPGシリーズでも屈指の人気作『完全ノベライズ』なのじゃ



1 目覚め


「また夢の中でおとうさんになっちゃったんだな、ぼく」
旅の途中、霧の中で仲間とはぐれたところ、
『変な建物』と『素敵な女のひと』を見つけたと思ったら魔物に襲われ・・・
という夢をこの少年リュカ(6歳)はよく見るらしいよ


どうやらリュカは父パパスと長旅に出ていた様子
そしてこの船旅を終えたら故郷のサンタローズはすぐそこらしい
 渦巻く風と波のきらめき。ここちよく尻を揺する船。かすかに聞こえる男たちの歌声。もうすぐ上陸だ。それはつまり、この全部とサヨナラだってこと。胸がはりさけそうになったので、リュカはいっしょうけんめい、故郷に帰る嬉しさのほうを考えようとした。喜びのほうが多くなったら、悲しみがひっこむはずだと思ったのだ。
船の乗組員全員と仲良しでした


無事港に到着しましたですぞー
 親子は船を降りた。揺れない地面はかえって変だったし、大股に歩く父に遅れぬようついてゆくのがせいいっぱいだったので、リュカには振り返るゆとりはなかった。だから、海の男たちがそれぞれの作業の手を止めて、紫色のターバンを巻いた小さな頭が遠ざかってゆくのを深い思いをこめたまなざしで見つめていたことには、あいにく少しも気がつかなかった。
やさしい世界




2 サンタローズ


 とにかく、父は速い。父は強い。リュカは父のお荷物になりたくはなかった。自分の足がなまけものになっていないことを、父に立証したかった。
※6歳です


 エンジュの大木の根元で、パパスは足を止め、来た道を振り向いた。幼い息子は、少し上の岩だらけの難所を、真剣この上ない顔つきで、すばしっこい猿のように、巧みに両手両足を使って降りているところだった。
 よくやってるじゃないか。
うーむ理想の父親像


そんなこんなで2年ぶりに故郷サンタローズへ帰還
なおパパスは村の人気者な模様
村人に囲まれちゃったので、リュカは1人で先に自宅へ
そこには召使?のサンチョと――
「だらしないぞ、サンチョ。男はね、どんなことがあったって、泣いちゃいけないんだ。ぴーぴー泣くのは、女と赤ん坊だけなんだ」
「はいはい」
「なにとなにですって?」
『きれいな女の子』がおりました


えーと誰子さん?
「なにさ! 昼間のドラキーみたいな寝ぼけ顔しちゃって。リュカったら、あたしがわかんないわけ? あんだけさんざん遊んであげたのに? 恩知らずねぇ。だからあんたなんて、じゅうううぶん、そのなになにのあとのほうのなにだっていうのよ。なのにまったく、よくもそんな偉そうな口がきけたもんだわっ!」
うーん末恐ろしいですなぁ(;´д`)


リュカがまだ女の子のことを思い出せずにいるところに、
パパスが『小山のような中年女』を連れて帰宅
「いやだねえ、どうだろ、こーんなチビちゃんの赤ちゃんだったのに、もういっちょ前の美少年じゃないの。あたしも年を取るわけだ。心配だねぇ、パパス、いまにこの子は女を泣かすよぉ。あっははは」
具体的には妖精と大富豪のとこの美人姉妹を泣かせるに違いない


中年女は隣村アルカパの旅籠のおかみマグダレーナ・ダンカン
そして彼女の娘が――
 そうだ。思い出した。その恐ろしい女の子の名前が、ビアンカだった。
2年前の時点から既に『恐ろしい』www


母子は風邪をこじらせたダンカン氏の薬を取りにサンタローズに来た模様
しかし洞窟に薬草を採りにいった親方グータフが戻らないとかなんとか・・・・・・
おっと、村人たちは自宅にまで押し寄せました
パパスは人気者ですなぁ
「ぼくの家なのに。ぼくのおとうさんなのにさ」
『みんなに愛され、慕われる男』だからしゃーない


翌日――
「よーし。探検だ!」
パパスが例の洞窟に向かうのを目撃したリュカは、
自分も洞窟に向かいみました


いざ洞窟の前まで来て入るか帰るか悩んだリュカですが
「すっげぇ!」
 世紀の大発見だ。こんな重要な秘密をひとりで発見したことが嬉しかった。誰かに、話したい。父やサンチョに教えたい。
偶然の発見にテンションアップした結果、洞窟に突入!


「あーあ、木の枝でも拾ってくればよかったな。こんどから、危なそうなところに行くときは、ちゃんとよく考えて、何か武器になるものを持ってからにしよう」
E:すで


ドラキーの群れに遭ったりスライム?をうっかり潰したりしつつ――
「いやはや、すまんのう」
グータフの救出に成功!
とはいえまだ6歳、そこで力尽きて帰りはおぶってもらいました


武勇伝としてはちょっと締まらないかな?
何より1人で勝手な探検をしたことを怒られないかがリュカは心配
「わかったよ。言わん。さすればおかげさんで、儂もいい年こいてバカな好奇心を起こしたことを村の衆に笑われんですむんだしの。・・・・・・だが、小鳥さんや、このグータフは忘れんぞ。あやうく飢え死にしちまうところを助けてもらったのだと。ドワーフは受けた恩は忘れんのじゃ。迷子のカケスのために、たったひとりで黒の森の奥まで飛びこんできてくれた、勇敢で冒険好きな小さなツグミのことを、ドワーフたちは長く歌いつぐだろう。人間たちには意味がわからんとしても、ドワーフなら誰もはっきり、わかるのだ」
グータフは話のわかるドワーフ




3 いにしえの城


 ふうん。ビアンカは、女の子だけど、泣き虫じゃないんだ。
リュカは、パパス、マグダレーナ、ビアンカと共にアルカパへ
魔物が出ることもあるからダンカン母子の護衛ですな


ビアンカはメラの呪文が使えるそうです
それでもって一角ウサギをやっつけたこともあるらしい
「そーよ。うほほほ。どーお、悔しい? でも、しょうがないじゃない。リュカちゃんはまだたった六歳ぽっちなんだもの。あたしはもう八歳よ。知ってた? あんたより二つも、おねえさんなのよ。リュカだって、八つになれば、魔法くらい使えるようになるわよ、うっふっふ」
『うほほほ』ワロタ


まぁリュカの表情が曇ったのは『悔しい』からではないのだけど
 ビアンカは、自分がウサギそっくりなくせに、ウサギいじめたりするんだ。ビアンカこそ、凶暴だよ。凶悪ウサギだよ。
割と難しい言葉を知ってるリュカでした


子どもたちのほほえましい様子を見ていた保護者たちですが――
「あの子は戦士だ。乱暴者って意味じゃなく。きっと、困ってる人を助け、悪い奴を懲らしめ、みんなに頼りにされる男になるんだろうよ。ああ、そうさ、ちょうとあんたみたいにね。世界じゅうを彷徨い歩き、お宝もともだちもいっぱいいっぱい手に入れる。でも、どこかに腰を落ち着けることはできないのさ。遠くで呼ぶ声のある限りは。どんな待ちにも住めないさ。闇に隠れて牙を研ぐ奴がいる限りは。向かい風に両足を踏ん張り、炎の中に身を投げこみ、濁流の源まで前のめりにつき進んでゆく。あれはそういう子さ。そういう目をしてる。そういうさだめを持っている」
『旅籠のおかみさん』を続けてると『わかるようになっちまう』そうです


アルカパ到着ー
 リュカは、ビアンカが誰に似たのか、将来どうなるのか、よーくわかったような気がした。
リュカは 学習した!


アルカパに一晩泊まったら、風邪をうつされたのかパパスが寝込みました
心配ですなぁ
「いやあね、ジメジメしちゃって。なによ、男でしょう。元気だしなさいよ。そんな顔してると、あんたまで病気になっちゃうから」
 ジメジメなんかしてないぞ! だいたい、男でしょ、だなんて。ぼくがうっかり女の子を悪く言ったときは、あんなにプンプン怒ったくせに。リュカは不満だったが、口に出しては何も言わなかった。
リュカは賢い(確信)


お使いに出たビアンカとリュカは、
悪ガキ共が捕まえた子猫?をいじめているところに遭遇
「おい、チビ」
「ぼくの名前はリュカだよ」
「チビだからチビでいい。チビ。おまえ、ずいぶん、ばけもの扱いがうまそうじゃないか。だったら、レヌール城のお化けを退治してこられるか? できたら、その猫をやってもいいぞ」
アルカパの北にあるお城で、最近お化け騒動がある模様


関わった人間は高熱を出して寝つきそのまま・・・・・・
 リュカは青ざめた。
 熱を出して、寝ついたきり。息を。
パパスのこと好きすぎやろ(´;ω;`)ブワッ


心配のあまりパパスの下まで駆け戻りそのまま寝てしまったリュカ
ビアンカ的には好都合でした
そして夜になり――
「さ。起きて。行きましょ」
 リュカは目を丸くした。
「どこに?」
「なに言ってんのよ。レヌール城に決まってるじゃないの!」
最初は渋ったリュカでしたが、ビアンカの説得と、
パパスが城の噂を知ったらどうするかを考えた結果・・・・・・出発!


2人は城に入りました・・・・・・が、
そこには2人を閉じ込めようとするかのような仕掛けの数々
これらは泥棒避けの罠なのか・・・・・・?
「・・・・・・ごめん。ごめんね、リュカ。こんなとこに連れてきちゃって」
「ごめんなんて、なしだよ」
なんだただのイケメンか
※6歳です


『おねがいです・・・・・・わたしとエリックを静かに眠らせてください』
(。´・ω・)?


突如現れた『白いマントの女のひと』、そして頭の中に声が・・・・・・?
『おねがいです・・・・・・助けてください・・・・・・パパスの子、リュカ・・・・・・」
 瞬きすると姿も声も消えてしまった。けれど、リュカは三つの名前を確かに受け止めた。エリック。パパス。リュカ。幻じゃない。 
 父の名が胸を焦がした。そうだ。おとうさんの名にかけて、ぼくは負けない。
※6歳です


城の探索を進めた2人は、エリック王の幽霊を発見!
さっきの『女のひと』のことを話すと信用してもらえたらしい
「ひょっとすると、あんた、あのとんでもないときに、このビアンカの目を盗んで、よそのきれいな女のひとと、親しくのんびり、お喋りなんかしちゃってたってことなのッ?」
そうらしいよ・・・・・・いや許したげて(;´д`)


王様よ、状況を説明したまえ
「なんて言ってるの、この人?」
 リュカが囁き、
「お城がばけものに乗っ取られちゃったんだって」
 ビアンカが早口に囁き返した。
把握


状況を理解した2人は、親分ゴーストをやっつけました!
「ふん、年寄りの泣き言は真に受けちゃいけないって、いつもおかあさんが言っているわ!」
このビアンカ容赦せん


でも優しいリュカは見逃してあげることにしました
ちなみに、親分ゴーストはあるものを捜すために城を占拠したそうな
魔物たちが逃げ去った後――
「なんなんですか? ばけものたち、どうしてこれを欲しがったんですか?」
『いまにわかろう。ただ預かりおけ、少年よ。時至るまで、衷心尽くし生命を賭しても守り抜け。そもじにならば、それができよう』
(´・∀・`)ヘー?
王と王妃の幽霊は2人に黄金の珠をくれたとさ
めでたしめでたし


朝になり、約束を果たしたので
「うーん・・・・・・ぼくにはよくわかんない。プックルっていうのが、あいつの感じだと思う」
ボロンゴ派のワシ涙目


パパスの体調がよくなったので、リュカはサンタローズに帰ります
「じゃ元気でね。またいつか、一緒に冒険しようね」
ノシ


パパスは寝込んでいたので何があったのか知りませんが――
 自分が熱に浮かされている間に、いったい何があったのだろう。パパスは眉をひそめた。リュカの顔は、なんだか、少しおとなびて見える。しゃんと伸ばしたからだも、またひとまわり大きくなったようだ。
男子一晩たてば刮目して見よ



3章までで半分、残り2章で1巻=『幼年時代』編終了
つまり・・・・・・わかるな?(´;ω;`)ブワッ


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