宇宙世紀0083。ジオンとの戦乱から、すでに3年がたっていた。青年少尉、コウ・ウラキは、連邦軍オーストラリア・トリトン基地で、MSパイロットとして訓練をうけていた。そんなある日、彼の目の前で、最新型ガンダムの2機のうち1機が盗まれてしまう。しかもそれには、核弾頭が装備されている!!残されたガンダムであとを追うコウであったが・・・・・・。裏表紙より『トリトン』じゃ手塚治虫だろ
人気OVAノベライズ、ついに登場!!
ジオン大好きっ子に大人気な作品のノベライズだよ
序章 『終戦』ジオン軍デラーズ大佐、ギレン総帥の『戦死』の報を聞き決断す
このまま行けば、本土防衛戦は敗北に終るだろう。このア・バオア・クーの海で潔く散るか、それとも・・・・・・。
・・・・・・兄妹喧嘩のせいでぐっだぐだになったのは間違いないけど、
あそこでそれが無かったとして一年戦争はどうなっていたか?
せいぜい約一年戦争だったんじゃないの
だた、この時に『それとも・・・・・・』を選ぶ人間が発生したことで、
宇宙世紀の戦乱が長引いたことは間違いないであろう
デラーズが決断をしたちょうどその時、デラーズが指揮する戦艦グワデンには、
機体に被弾したために着艦したエースパイロット、ガトーがいました
ギレンが死んだ上にガトー自身の母艦は撃沈、
だったらこの戦場で潔く散るべし代わりのMSですぐ出撃だ
「行ってはならん」デラーズの目を見てガトーが出した答えは――
「大佐。お願いします」
「ならん。今は耐えるのだ。生きてこそ得る事のできる真の勝利の日まで」
「その日まで、貴公の命、儂が預かった」『事のできる』なのか『ことの出来る』なのか統一してくれないか
というデラーズの言葉にもうなずく事ができた。
――生きてこそ得ることの出来る、真の勝利の日まで。
「その日まで、私の命、大佐にお預けします」
しかしまぁ会話の中身はともかく『貴公』て
1年の長きに亘るジオン独立戦争は、ひとまずの決着を見た。しかし、この臨時政府による終戦協定が新たな戦いの火種になろうとは、誰が予測したであろうか。少なくとも0096まではジオンを理由にドンパチしてるんだよなぁ(溜息)
第1章 『トリントン基地』『彼ら』=デラーズをはじめとするジオン残党軍
彼らは戦後地下に潜伏。各地に散らばる公国残党軍と密接に連絡を取り合い、機が熟すのをひたすら待った。そしてついに、機は熟したのだ。
この物語は、彼らの‶星の屑〟の記録でもある。
明確にジオン側が主役と断りが入りましたー
1年戦争でコロニーが落ちたオーストラリアは現在――
荒野に広がる墓石の群れ。これらも、そのような惨禍のほんの一部分に過ぎない。そう、これはまぎれもなく墓標であった。5億の人々の、そして1年戦争で散った、総計55億もの人々の。コロニー落としでの死者が5億
50億の内訳の詳細はあるのかしら
そんな荒野で、連邦軍はMSの評価試験兼パイロットの訓練をしていました
――やれやれ。まだまだだな、うちのかわいいヒヨッ子どもは。新型ジムに鹵獲ザクで挑んでやられ役はまだしも、
地形でスッ転んで自滅しているようではまだまだだね
彼らが所属するトリントン基地に、ペガサス級戦艦アルビオンが入港
「あれがペガサス級だとしたら・・・・・・搭載機はガンダムタイプって事ですね!」パイロットなら誰だって気になる
ガンダムがあるかもってだけで興奮しっぱなしなのは若手パイロットのコウ
同期のキースを巻き込んでアルビオンのデッキに潜入
「ガンダム。間違いない。あの特徴的なフェイスは、ガンダムだ!」ひゃっほう新しいガンダムだ
しかも――
「2機のガンダムか!」2機、それも明らかにタイプが違う模様
コウは大はしゃぎであります
「素晴らしいなあ。装甲板の継目が見えない。なんて精密な組上がりなんだ。一体成形って事は、ないだろうし」こいつはオタだ間違いない
なおその場にいたアナハイムのシステムエンジニアのことはスルーの模様
と思いきや、さすがに顔は覚えていました
基地の食堂で再会するや例の2機について外観から推測したことをマシンガン
「やっぱりそうか。いや、そうじゃないかと思ったんだ。それを確かめたかったんだ」コウのオタぶりはメカニックのモーラからは高評価
「君も新型のパイロット志願? さすがに名乗りを上げるだけあって、鋭い観察力だわね」
しかし
「大した物ね。でも、腕前の方はどうかしら」初見の新米軍人に機体のコンセプトから何から見抜かれて
機嫌斜めなエンジニアが1名
そんなトリントン基地に――
「のんきなものだな。これでも、核貯蔵施設を有する基地か?」アナハイムのスタッフ・オービルが何者かを基地に潜入させた模様
「連邦軍は、どこもこうです。平和ボケってやつですよ」
その頃、コウとキースは再びMSデッキへ潜入
でも見学禁止とエンジニアがキーキー騒ぐので撤退
「あーあ。彼女、あのトゲトゲがなけりゃあ最高なんだけどなあ」誰のせいなんだろうね?
キースがぼやく。
「仕方ないじゃん。あきらめなよキース」
「お、お前、誰のせいだと思ってんだよ」
「誰のせいなんだ?」
「・・・・・・・・・・・・」
2人で喋ってたら上官殿が歩いてきました
――この大尉殿、基地で見た事ないな。アルビオンの士官か? にしては、部隊章はトリントンのだけど。この違和感を直接ぶつけろというのも軍隊という組織、
まして若手のキースには酷な話でありまして
大尉は抱えたヘルメットをおもむろにかぶりながら、コウに訊ねた。うん?
「君、核弾頭の装備は終っているのかね?」
「そうみたいですが」
「なるほど。では試してみよう」
大尉殿は2号機のコクピットに向かいました
1号機の整備をしていたエンジニアとモーラが気付いた時には――
「誰か、誰か2号機を止めて!」2号機、起動
・2号機を止めなくてはならない
・すぐ目の前に1号機がある
・コウ・ウラキ少尉の職業は――
「僕だってパイロットです!」そらそうなる
エンジニアは2号機のパイロットに対して降りろと喚きたてますが
『我々はデラーズ・フリート。この機体の核弾頭はもらって行く。ジオン再興のために!』だそうです
トリントン基地警備ざるすぎワロエナイ
ヤバイ機体持って来たんだからアルビオン側も専属の警備担当置けと(´・ω・`)