今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

重大事件に学ぶ「危機管理」 佐々淳行 2004年4月10日 文藝春愁

2016-08-05 05:43:09 | 仕事
東大安田講堂事件、あさま山荘事件、大島三原山噴火など、数々の難事件や災害に対処してきた「危機管理」のエキスパートが、近年の政治や企業のトラブルに触れつつ語った「危機」対策の戦略戦術マニュアル。阪神・淡路大震災、9・11米中枢同時多発テロ、地下鉄サリン事件など、豊富な事例をもとに、問題対応の鉄則を説く。
裏表紙より。
元の本は『仕事の実例《実例》「危機管理」術』(2001年8月)。



第一章 危機を事前に察知する方法

子供たちの「異常なし」報告

「便りがないのは達者の報せ」という諺は平時のこと。昨今のように、地震、台風、火事、海外留学生、都会でひとり暮らしのOLなどは、こまめに家族や勤務先に、折にふれて「無事に過ごしています」「元気です」と「異常なし報告」を行うことだ。これが愛情表現でもあり、ビジネスコンタクトでもある。
連絡は定期的に。
「(政治家が)頼りがないのは平時の報せ」なんt



雪印乳業を襲った危機

 最悪だったのは記者会見だけではない。最初から最後まで、すべてである。
危機管理のプロの解説の何とわかりやすいことか。
こういうのを「対岸の火事」と見るか「他山の石」とするかで色々ね、うん。



〝一分三十秒〟の責任感

 厳しい現実に直面すると考え込んでしまうタイプは、乱世では役に立たない。短い時間のうちにもそれなりの見通しと行動計画を立て、さっさ(別に洒落ではない)と動き出すのがいい。
【審議中】 ( ´・ω) (´・ω・) (・ω・`) (ω・` )
グリードアイランドで「思考の瞬発力」を鍛えよう(提案)





第二章 初めにどう動くかで勝負は決まる

国土庁のバカげた会見

 すると、驚いたことに、第一の議題は「災害対策本部の名称」。大島災害対策本部とするか、三原山噴火対策本部にするか・・・・・・、だそうだ。
『水蒸気爆発』がいつ起こるかわからない時の話。
え、ギャグ・・・・・・?


会議好きにロクな奴はいない

 冷静になって考えてみれば誰でもわかることだが、非常事態が起きたとしたら、会議というのは始めるものではなく、逆に中止するものだ。ここが対応策が先手先手とうまくいくか否かの大事なポイントなのである。ところが、日本では一般企業でも多くの場合、何かがあると、とにかく会議を始めることが多い。困ったときほど、まず、みんなを集めて会議を、という心理が優先されるのはなぜか。
 ズバリ言おう。「会議中です」のひと言が、あらゆるケースでエクスキューズになってくれるからである。
俺たちの会議は最強なんだ!
「何の会議をするべきか会議する」という謎の事態もあるよね・・・・・・ね?



安岡正篤師に授けられた「予防」の心得

 騒動が始まってしまった後でドンパチやって鎮圧するのは次善の策で、一番よいのは、事前に手を打って「予防」することなのだ。以来、私はこの教えを拳々服膺している。
「未病」の考えに通じるものがある。




全6章、何度でも読み返すべき。
いっそ社員全員に配ればいいと思う。
15年も前の本だと『豊富な事例』が若干古い?
いいえ、この手の話に古いも新しいもありません・・・・・・
「新しいの」があることがまた問題ではあるけれど。