若き日の右京を髣髴とさせる「杉下右京 最初の事件」、取調室での密室劇が見事な「せんみつ」、あのフィリップ・マーロウをもじったパロディ「名探偵登場」など、放送開始6年目にして明らかな“「相棒」らしさ”を確立したシーズン5の前半10話。人気ドラマのノベライズシリーズ9冊目!なんだ、ただの面白い小説か。
<連続ドラマ第5シーズンの第1話~第10話を収録>
第一話「杉下右京 最初の事件」※日本です。
「一体どうしたの、薫ちゃん?」
「ああ、実はジョギングしてたら、公園で迷彩服にマシンガンで武装した男たちがホームレスを襲撃している場面に遭遇した」
いい歳して「戦争ごっこ」してたバカ共が、傷害~殺人までやらかした訳です。
その件自体は、すぐバカを見つけて逮捕解決。
ところが、この件の被害者となったホームレスは―
「二十二年前の強盗殺人事件です。未解決のまま、すでに公訴時効を迎えています」所持品から、右京さんの『最初の事件』と何らかの関わりが・・・・・・?
ファイルを開いた薫に、右京が珍しくしみじみとした声で言った。
「ぼくの、最初の事件なんですよ」
「ぼくの最初の事件なものですからねえ。どうしても真実を埋もれたままにはしておけないんですよ」既に時効のはずとはいえ、気になったものはトコトン調べるのが特命係であります!
そして辿り着いた、二十二年前の『真実』は・・・・・・
「きみがいつもそばにいてくれて助かりますよ」まさに「相棒」。
第二話「スウィートホーム」せーかいーにひとーつだーけ・・・・・・
「うん、まあ・・・・・・買っちゃった!」
こ れ は な い 。
美和子サン、弁護士を呼びませう。
ま、買っちゃったもんはしゃーねーっスな・・・・・・
「幽霊も悪魔も信じないんじゃなかったんですか? 亀山くんは」曰く付き物件はガチだった!?
「でも、あんなまともに見ちゃったら信じるも信じないもないっすよ」
特命係対『幽霊』ないし『悪魔』!
果たして『スウィートホーム』に隠された秘密とは?
「大事なのは家じゃない。家族なんだ。よく覚えとけ!」せーかいーにひとーつだーけ
第三話「犯人はスズキ」万引きとか浮気とかもコレらしいよ。
「いつも悪いですね、情報持ってきてもらって」
薫も右京にならって礼を述べると、米沢はニヤリと笑って意味深な目くばせをした。
「このスリルと後ろめたさがすっかり癖になってます」
つまり絶対に改心はしません。
殺人事件があった町の住民の証言から、謎の男「鈴木」を追う警察。
しかし、特命係が見抜いた「鈴木」の正体は・・・・・・
「どんなにいいでしょうねえ。それが本当だったら、どんなにいいでしょう・・・・・・」鈴木ー!早く来てくれー!
第四話「せんみつ」言っちゃえばフィクション全般だって嘘つきっちゃ嘘つきだよね。
「嘘をつくのが才能だとしたら彼は天才的と言えるかもしれませんね」
――そうですか、出ましたか! きみにしては上出来です。つい余計な一言が出ちゃうのは警部殿の悪い癖。
「立派な計画です。ただ一点だけ、穴がありましたね」やっぱりどこかしら無理があるんじゃよ。
第五話「悪魔への復讐殺人」(´・ω・)
小部屋には角田ひとりが残された。
「面白いのに・・・・・・」
「安斉さんも、わたしたちと同じ普通の人間だったんです!」考え出すと「『普通』ってなんだ?」という袋小路に。
「『普通』のことだから許される」ってもんでもないし。
第六話「ツキナシ」本当に悪いと思っている人間は言いふらさない。豆な。
「勘違いすんじゃねえぞ。罪名はブランドじゃねえんだよ」
第七話「剣聖」男のプライド、そのギリギリの線を守るための
「ちょっとなんなんですか、この面倒くさい会話は?」
「男の人とは限らないみたいですよ。独り言ですけど」たまきさんかわわわわ
――すまなかった。(´・ω・)
ああ、すれ違い・・・・・・
第八話「赤いリボンと刑事」ラジオの曲のリクエストコーナーに、未解決事件の犯人が登場?
「どうやら、ただのイタズラではないようですよ」
右京が指差した先に皆が目を向けると、鉄製フェンスの柱に結ばれた赤いリボンが、風にひらひらとはためいていた。
「十五年前の事件も、凶器は赤いリボンでした」
時効までは、あと1か月。
家庭も自らの健康も犠牲にして15年事件を追い続けた刑事に代わって
特命係がサクッと解決してやん・・・・・・よ・・・・・・
「ぼくも、同罪です」そういうのも、あっていいんじゃなかろうか。
第九話「殺人ワインセラー」ワイン、迂闊に触る、ダメ、絶対。
「おやおや」
「え、なんですか?」
・・・・・・「未必の故意」を疑う必要がありそうですな警部殿。
「は! はあ? ははははははは! はっ!」これは是非映像で観てほしい。
それはワインに翻弄された人生の終焉を告げる鐘の響きにも似ていた。飲み食いして「うめえ」以外にうだうだ言い出したら黄色信号。
第十話「名探偵登場」『名探偵』キタ――(゜∀゜)――!!
「事件の解決に必要なものは、ただひとつ。優秀な探偵を選ぶこと。おふたりはいま、もっとも正しいドアを叩かれた。ようこそ、<チャンドラー探偵社>へ。私、所長の矢木です」
「そろそろ本当のことを話してくれてもいいのではありませんかねえ」『プロ』は『自分の手でけりをつける』んだ!
なぜかカバーがセロテープで袖に止めてある。
前の持ち主は、よっぽどズレるのが嫌いな人だったのか・・・・・・
あっ、これカバー取ったら暗号があるパターンじゃね!?
※ありませんでした。